とあるバーでは、
彼とマスター(バーテンさん)が、
蒸留所や、蒸留酒の話をしていて
わたしは、話を聞いているだけだったけど、
彼はものすごく楽しそうで
何種類かのお酒を飲んでいた。
「ちょっと舐めてみる?」と、
わたしにウイスキーの香りを楽しませてくれたり
強いから気をつけるように言ってくれて、
いつも、わたしを気遣ってくれるのは、
酔っていても同じ。
逆にこの日はわたしはお酒は控えめにした。
カクテルを一杯だけ頼んで
あとは、楽しそうにしている彼の横で
わたしもゆったりとした時間を過ごしていた。
2時間近くはいただろうか。
その間、お客さんは誰も来なくて
良い時間を過ごし、
店を後にした。
電車で帰るため
駅に向かった。
一瞬、手繋ぎしようかと思ったけど、
何故かしないほうが大人だなと思いやめた。
それでも、
駅まで歩く道が愛おしく幸せだった。
Source: 女坂
