不徳の致すところ

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彼の言葉にケラケラと笑うわたし、

ほろ酔いでトイレに2回も行くわたし、

かつて、

彼の革の鞄にワインをぶっかけた事をまた繰り返してわたしをからかう彼、

ずっと彼はニコニコと甘い笑顔で笑っていた。

確かに、あの日、あの時、

きっと彼もわたしも幸せな時間と空間の中にいた。

食事を終え、

お会計を済ませた彼にごちそうさまといい

ふたりは店を出た。

またほろ酔いのふたりは

話しながら笑いながらたぶん駅へと歩いた…。

今はプラトニックなふたりだし

時間もだいぶ遅くなっていた。

わたしはほろ酔いながらも
自分の帰るホテルを分かっていた。

彼とはきっと駅でさよならだろう。

ハグもキスもセックスもなくていい。

家族を待つ家に彼を早く帰してあげなきゃ。

そう思っていた。

また彼が何か言ったことにわたしはケラケラと笑いのツボに入ってしまった時、

彼は言った。

「お店でもケラケラ笑ってたけど…

俺といたら楽しい?」

改めてそんなこと聞くなんてね(T_T)

そんなの当たり前に決まってるよ。

プラトニックになってからというもの、

逆にお互いの大切さがわかってきたのではないだろうか?

1年半前までのわたしたちは、

多分セックスが中心で

ご飯の時間は多分おまけで、

それでも彼は俺たちはセックスだけじゃないぞって

そういう時間もちゃんと儲けてくれていたけど、

今はもっとお互いに向き合う時間が増えたような気がする。

このカテに綴る以上はセックスありきなのかもしれない。

もちろんこんなに大好きなんだから

抱かれたい
抱きしめたい
ひとつになりたい

それは偽らざる本音ではある。

でも罪を犯したふたりに今はそれは許されない。

今だけなのか

永遠なのか…わからないけど…

「楽しいよ♡

でも、、、寂しくなるよね。。」

そうわたしが答えると、

彼も、
「うん。」と頷いた。

わたしたちは罪を犯した。

それにもうわたしは若くはない。

鏡を見ると綺麗ではないわたしがいる。

それなのに彼に会いたいと思う。

もう諦めなよ。

もう終わりにしようよ。

鏡の中のもう一人のわたしはそう言っている…

だから彼にこう言った。

「わたしってわがままだよね…」

そう言いながら涙ぐんでしまった。

声も震えてたと思う。

彼は

わがまま?

ん~~そうじゃないのでは?

と。

わたしの嬉しさも楽しさも寂しさも

彼はきっと分かっている。

そしてこう言った。

「○○○が寂しいって思うってことは、

それは俺の不徳の致すところだな。」

と…

会えなくなって

また復活して

それでも罪悪感と戦いながら

秘密の時間を持ち合うわたしたち。

そしてわたしが寂しくならないように彼は精一杯やってくれてる。

形にもしてくれている。

それでもなお寂しいと思うならば

俺の不徳の致すところだと…

そういうことだろうか。

贅沢など言えない。

これ以上はね。

わかってるよ。

十分良くしてもらってる。

会ってるときは幸せでならないの…

それは真実。

Source: 女坂

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夢をまた…

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食いしん坊とはいえ、

シャリは小さめに握ってもらっていた。

それも彼が気遣いして、

板さんに言ってくれてた。

でも一体何巻食べたのだろうか。

さすがに写真など撮ることはためらわれたので、

何種類食べたのか記憶していない。

でも、

わたしはアワビで〆て、

彼は穴子で〆たと思う。

(なんかエロいけど💦)

本当に美味しかったなぁ。

アワビは生だと言うことだったが

なんだろう、コリコリとした歯ごたえだけではなくて、

硬すぎず食べやすく旨味があった。

彼が

「このアワビ、美味しいな。

中が ふわふわっ☁と してるよね。」

と、言った。

その言い方がおかしくて

ツボってしまい、ふわふわっとして

を真似して笑いが止まらなかった。

酔ったからかなぁ。

彼はそんなわたしを優しい目で見つめてくれた。

楽しく美味しい食事を終えると

時計を見たら

2時間半近く経っていた。

もうそんなに?

ふたりでいると、ほんとにあっとゆうま。

食事を楽しみながら

深刻な話も昔の思い出話も

くだらない冗談も

彼がわたしをからかって笑わせたりも、

すべてが全部楽しい。

沈黙などもちろんない。

あれから、今日で一週間になる。

このときは、リアルな彼を感じていたが、

今離れてみると、

やはり夢だったのかもしれないと思ってしまう。

また夢を見たい。

Source: 女坂

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どのくらい気に入ってる?

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生ビールで乾杯し、

そのうちわたしは生ビール2杯目に…

彼は白ワインを頼んだ。

ほろ酔いのわたしは、

彼のまつ毛とまぶたと瞬きに見とれながら

話をしていた気がするw

彼も、わたしのほうに身を乗り出すように、身体を傾けていたし、

わたしもきっと、彼にもたれかからんばかりに体を寄せていたと思う。

畳の掘りごたつ式のカウンターに

座蒲団が敷かれていて、

コロナ対策なのか、最初、

その座蒲団の間隔が離れているなぁと感じていた。

でも気がつくと、

彼との距離は縮まっていたw

わたしも彼も無意識に座蒲団をずらして、
近寄っていったんだと思う。

彼が、わたしの着けているアクセサリーを見て

「あ、着けてくれてるね!」と声を弾ませた。

うん、気に入ってるよ、

というと

どのくらい気に入ってる?と彼w

「毎日着けてるよ♡」というと、

彼は満足そうに頷いた。

綺麗だし、

何より彼に頂いたものの中で、

一番高価でもあるし、

大切だし、

離れているときは

彼といつも一緒な気がするし、

肌見離さず…なのに決まっているのにね。

他のものももちろん、

洋服に合わせて着けたりもする。

会話は、

お互いの悩み相談みたいなこともした。

わたしの悩みをふたつ話したら、

彼がいいアドバイスをくれた。

身に沁みてその言葉は忘れまいと思ったし、

安心して元気にもなれた。

彼の悩みにも、わたしなりに話はしたし、

彼の考え方には賛同もした。

恋人だから?

や、

友達としても、

彼とは考え方が合うし、

お互いに聞き役にもなるし、意見も言える。

ここまでの異性に、

わたしは出逢ってこなかった。

多少話が合って盛り上がったとしても

相手が下心あってわたしに合わせるか、

軽いノリで答えるか、

わたしの満足が得られない程度の話で終わるか、

そんな感じだった。

彼の賢さと 受け止める度量と、

ふたりの価値観の近さ…

だから彼と話していたら、
楽しいのだと思う。

お寿司が握られるペースは程よくて、

会話にとっても

お腹がペースにとっても

いい感じで進んでいった。

エビやウニが最後の方に来て、

板さんが、

「お食べになりますか?」とわたしに聞いてくださり、

白ワインに合うエントリーになってきたので、

いただきます、と言い握ってもらった。

「アワビもございますが…いかがなさいますか?」

と、問われ、

お腹いっぱいになりつつも、

「白ワインに合うから、いただきたいです♡」と言い、

食いしん坊なわたしだった。

Source: 女坂

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相続税

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私があんな事考えてるとは
思ってもいない様子の夫。

父の相続の話の流れから
「お前、俺が死んだら
 相続税払えるだけの
 現金あるか?」
と聞いてきた。

「全く心配いらないよ」
と、答えた私。

だって、その前には
離婚してるハズだから(爆笑)
Source: 妻日記

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邪な女の計算

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東京の自宅は用無し。
京都の物件は必須。

そう思ってたんだけど
計算高くなった私は
ある事に気づいた。

それは…

自宅を貰い、賃貸に出す。
その賃料で京都の物件を買う。

私はウハウハという事(笑)

借り手がいなければ
計算が狂うんだけど
上手くいけばタダ同然で
二つの物件が手に入る!

実家もあるから
将来、仕事せずに家賃収入で
暮らせるんじゃないかしら?

女は怖いねぇ。

こんな事考えるんだから。
Source: 妻日記

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横に並んだ彼はチャーミング

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そのお寿司屋さんは、

都会の雑踏とは全く異次元な感じの

静かな地下にあった。

知る人ぞ知る、というような、

大切な人と、大切な時間を過ごすための

そんな雰囲気のお店だった。

半個室のようなカウンターで

眼の前で握っていただくお寿司…

丁寧な仕事、丁寧な手さばきで

優しく握られたお寿司は

笹の葉の上に一貫ずつ置かれた。

こんな高級店、

確か子供の頃、

父に連れて行ってもらった以来だと思う。

そこは、メニューのないお寿司屋だった。

ここは、メニューはあったが、

彼はメニューをひらいたが、

わたしには見せてくれなかったw

わたしの希望はもちろん聞いてはくれるが、

それを聞いて板さんと相談して、

いいように頼んでくれるから。

彼に任せておけば大丈夫。

それに、

メニュー見たら、値段を見て

わたしが、びっくりしたり、遠慮したりするから

隠したのかなぁと思ったり。

まあ、とにかく、

そんなこと何も考えずに

わたしは彼に甘えて、

次々と、

ややゆっくりと提供される美味しいお寿司に舌鼓を打った。

それよりも、

カウンターに並んで彼とお食事をいただくのも久々だった。

彼の優しい横顔と

話すときに目の表情がチャーミングに変わるのを

近くで見れたのが嬉しかった。

困ったことがあった、という話

わたしとの想い出を話すとき、

わたしをからかったりするとき、

その度ごとに、

彼の目の表情は変わり

まつ毛も二重のまぶたも

素敵だった。

こんなことで感動するわたしw

彼との語らいは、

困ったことでも楽しい話でも

全ては貴重、

話が弾む。

お互いの歴史を共有しているのもあるけど、

話のテンポがとても合う。

だから、楽しいんだよね。

Source: 女坂

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邪な私

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いつかタイミングが揃えば
離婚するつもりの私。

いつになるのか分からないが
譲れない(?)欲しい(?)ものを
ちょっと真剣に考えてみた。

ま、後に入る彼女からしても
前妻(私)との家は嫌だろうけど
私も今の自宅は欲しくない。

どうせ財産分与で貰うなら
京都の物件が欲しい。
そんな邪な欲がある。

今の自宅を購入して1年。
この1年でローンの1/3を返済。
あと2年で返済できるとしたら
次は京都の物件を買ってもらおう!

そうしたら
私の願いがまた一つ叶うなぁ。

そんな腹黒い望みを隠してます(笑)
Source: 妻日記

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都会にて

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ざわざわした都会の

駅近くのデパートの前で彼を待った。

老若男女が行き交う街。

人の波と乗り物の音と、

湿った風の中で、

彼を待った。

この都会の

誰もわたしを気にしていない街で

このまま埋もれて生きていきたいと、

一瞬思った。

今を捨てて、

しがらみから逃れて。

お金がなくてもいい、

アパート暮らしでもいい、

車など持たなくてもいい。

新しい洋服もいらない。

ミニマムな暮らしをしながら

彼と同じ空の下にいたい。

そんなことできるはずもないのに。

などと考えながら

彼を待っていた。

彼は向こうの方から歩いてくるはず。

会社は確かあっちの方だから…

ひと月と少しぶりにデートだし、

6月なのに夏のように暑かったから、

湿度もあって髪は乱れていた気がした。

自分が映る柱を見ながら髪を直していたら

気がついたら彼が後ろから歩いてきていた。

わたしが先に彼を見つけたかったのに、

彼に先に見つけられちゃった。

「やぁ。」って言ったのか

「おい。」って言ったのか

わたしの名前を読んだのか

聞き取れなかったけど、

彼がなにか言ったような気がした。

わたしは、

お疲れさまです♡と言ってペコリと頭を下げた。

いつ会っても

久しぶりに会っても

彼といることが自然と思える。

お互い、

髪が伸びても

白髪が混じってきても

また、髪を切ったり

痩せたり太ったり

日焼けしたり白くなったりしても

違和感なく自然にすっーといつものふたりに戻れる。

幸せ気分になれる。

ウキウキ…というよりも

噛みしめる嬉しさ…みたいな。

「忙しかったんだ、今日は…」と彼。

多分、わたしとの時間のために

仕事詰め込んできたのかなぁ、と思った。

コロナも落ち着いてきて

都会の会社も通常営業に戻ってるみたい。

歩きながら(いつも早足なふたり)

お店を目指した。

今日はお寿司を食べさせてくれるんだって。

取引先の接待に使うようなお店…

ビアホールでもいいのにって、

わたしは言ったのだけどw

もう予約してくれていた。

Source: 女坂

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最後の…

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彼…は

わたしにとって最後の男になるだろう。

恋愛相手としてもだけど、

肉体を交える男…としても。

この先

歳だし、

誰とも恋愛なんてできないし、

夫とそんな感じになるわけもないし。

何より、彼を最後の男にしたいという意思が強いというのか…

そんな気持ち。

そして、

たくさんの想い出と、

良い方に巡り会えたなという幸せを胸に

死んでゆきたい。

わたしの人生、彼で終われてよかったなぁ。って。

彼はどうだろう。

わたしと別れても、

誰かと交えることがあるのかも。

男…だからね。

でも、

気持ちの上では

わたしが最後の女であって欲しいな。
Source: 女坂

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自慢できないけど

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つくづく、

この世に生きてきて

こんなにも相性がよくて、

嫌いなところが何もない人に

出会えて良かったと思う。

ただ、

不倫だから

大手を振って自慢できることではないけど。

不倫したいだけなら

セックスしたいだけなら、

誰とでもできる。

かもしれない。

セックスの相性だけは良い人もいるだろう。

でも、

最後は、

セックスよりも、

性格と、感性、なのだろうなと思う。
Source: 女坂

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