去年というより、
年明けは、
潮時だったのだと思う。
不倫はいつかは終わる…
それは世の常だし、
わたしも覚悟はしていた。
もちろん、彼もそれは同じで、
「いつかは終わる関係だから、
今年が潮時だったのかもなぁ。」
と彼。
「わたしも潮時を探していたよ?
終われるものなら、そうしなきゃいけなかったけど、
わたしはあなたを失う勇気がなかった。」
「俺たち、深くなりすぎたんだよな。
軽く付き合ってればよかったのかな。」
「付き合い始めは、
まさかこんなに深くなるとは思ってなかったよね、
あなたもそうでしょう?」
「そうだな……」
彼は悔やんでいないと言っているけど、
わたしとの時間が濃くなればなるほど、
彼には難題が降り掛かってきた。
彼はそれは言わないけど、
事実そうだから…
でも
「家庭が幸せならば、おまえとはこうはならなかった。
だから、付き合ってきたことは否定はできないよ?」
と、わたしの気持ちにも配慮しながら彼は言うけど
自分の罪深さを思うと、
言葉が出なくなってしまった。
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「何か考えてる?」
と、彼は心配そうに聞いてくれた。
Source: 女坂
