昨夜、日付が変わるころ、
彼からメールが来ていた。
「月が綺麗だね。
でも、去年、あそこで見た月のほうが綺麗だったね。
なんでかな。」
と。
メールの受信の不具合で、
お知らせも来なければ、
バッヂも付いてなく、
メールに気づいたのは朝になってからだった。
十五夜の月を見て、
たしかに綺麗ではあったけど、
去年ふたりで見た月のほうがすごく綺麗で、
丸くて黄色くて大きくてね。
それに比べたら、、、って思っていた。
彼は同じ空を見ているのだろうか?
きっと見ててくれているよね?
そう思っていた。
こんな夜は余計に切なくなる。
(ふたりで見たあの満月はあんなに綺麗だったのに大したことないなぁ…)
と思いながら、涙が勝手に流れ、
そのまま寝てしまっていた。
彼も同じ空を、同じ月を見ていたんだ。
去年のあの街は、空気も澄んでいたし、
あの日はお天気も良かったから綺麗だったんだよね。
うん、
それもあるけど、何よりも、
ふたりで見たからこの上なく美しかったんだよ。
彼にはそう伝えようと思う。
Source: 女坂
