その言葉は、
終わりを前提としていた。
それがわたしたちの現実。
お互い家庭を壊すつもりはなく、
家族には責任がある。
家族にきちんと折り合いをつけて、
結ばれるカップルもいる。
でも、そんなことは望んではいなかった。
わたしも彼も考えは同じだった。
ふたりの時間を過ごすことが幸せだった。
同じ空間にいることが自然だった。
月に一度の逢瀬が至福の時間だった。
相性が良く感性が合う。
心地よい。
お互いのリアルな生活には足らないものを
埋めているような感じだった。
易者には、
パズルのようにピッタリの相性だと言われた。
同じ温度で恋愛した。
こんなわたしを思ってくれた。
あんなに素敵な人が…
ただ、性欲だけで6年も付き合えないと思う。
確かに非現実の世界にふたりは酔っていたけど、
それが活きる活力になって、
現実の世界でも頑張れた。
配偶者がわからないところで活力を得て、
何事もなかったように生活する。
罪深いことをしていた。
でも、罪の意識を感じられないほどのめり込んでしまっていた。
終わりが必ずくる関係なのに…
Source: 女坂
