とはいえ、
夫は家族だけど、
彼は、恋人であり、友人であり、
一番、近くにいたい人である。
大切な友人はたくさんいるけど、
彼ほど話が合って、
一緒にいて心地よくて、
ずっといたい、と思う人はいない。
顔の表情や皮膚の感触だって、
一番近くで見ている人が、彼。
家族は、一つ屋根の下に暮らしていても、
近くで触ったり、こんなところにホクロあったんだ、
などは意外にわからない。
彼のことなら、たまに会ったとしても、
目尻のシワが増えたな、とか
日焼けしたな、とか
歯並びの綺麗さとか、
今日は疲れてるな、とか
よくわかる。
お互いのDNAが馴染むというか、
なんだかそんな気がする。
彼もわたしのことをよく見てくれている。
夫ではわからないことが、
彼はよく知っている。
それは、裸だけではなくて、
ちょっとした心や身体の変化や、
服装や髪型のことも。
だから上手く言えないけど、
夫は家族であり、彼は恋人…
という言葉しか、見つからない。
Source: 女坂
