そんな関係が
何年続いたかな。
1年以上は続いたと思う。
その人が、わたしを愛人にしたかったのはわかっていた。
そのうち、
本命の彼とは、正式に別れた。
わたしにはもう、その人しかいなかった。
寂しさを埋めてくれる人だったし、
いい思いもさせてくれたから。
新しい車だよ…
と言って、
また高級車が変わっていた。
その助手席に乗せてもらうのは
気分が良かった。
それでも、
寂しさは膨らむばかりだった。
いくら仲良くしてくれても、
この人には家族がいる。
奥様がいて、お子さんもふたりいる。
わたしとは、ずっと誰にも認められない関係なんだ。
わたしが一番にはなれないんだ。
そう思うと、
そのことを、その人に伝えた。
「人ってね、愛されたいんだよ…」
と言うと、
その人は
「誰でもが、そうだろうな…」と言った。
わたしの寂しさをわかってくれたのだろうか。
一般的な話だと思ったのだろうか。
それから、
わたしから距離を取るようになった。
誘いをかわすようになった。
街で姿を見ることもあったし、
ニアミスしたこともあったけど、
知らんぷりしていた。
数年後、お店でばったり会った時に、
お茶でもどう?
と言われて
喫茶店でお茶を飲んだ。
その頃には、わたしは今の夫と婚約をしていた。
そのことを伝えて、もう完全に終わりになった。
不倫は辛い。
幸せになんかなれない。
もう2度と不倫なんてすることはない。
その時はそう思っていたのにね。
今また、不倫の渦中にいて、
こんなブログまで書いているなんて
その当時のわたしには考えられなかった。
たまたま、そうなっただけだったし、
不倫願望があったわけでもない。
むしろ、不倫なんて、
本当はしたくはない。
Source: 女坂
