車が走り出す前に、
車の中で濃厚なキスをされたのだった。
その人との初めてのキス。
20代だったわたしの10個上の人だった。
すごく大人に見えた。
車が走り出すと、
覚悟を決めていた。
「どこ行くの?」
と聞いたけど、
その人は黙っていたかもしれない。
緊張していたのかどうかも覚えていない。
どんなセックスだったかもあまり覚えていない。
ただ、
わたしとそう願っていたその人は
きっと嬉しかったに違いない。
わたしの身体を、
誰かと比べるように、
ああだな、こうだな、
と言った。
そして、
自分の持ち物が大きいんだ、
というようなことを言った。
確かにそうだった。
わたしのあそこはやや、悲鳴を上げた。
感じたのか感じなかったのか、
長かったのか短いあいだたったのか、
今はもう覚えてはいない。
Source: 女坂
