ある逢瀬のこと。
3年前のことだった。
その日は、久々に逢える日で、
わたしはホテルの部屋で待っていた。
そのホテルの部屋からは、
駅が見えて、
何本もの電車が行き交っていた。
彼を待ちきれずに、
窓の外を見ていた。
梅雨のことだったか、
雨は降ったり止んだりしていた。
雨が止んだのだろうか、
人々は傘を手に持って交差点を行き交っていた。
彼はまだかなー。
久々に逢える楽しみと緊張がわたしを昂らせる。
待ち合わせの時間はとうに過ぎていた。
まだ、、来ない。
ホテルの部屋は何階だったんだろう。
6階か、7階か…
なので目が悪くなければ彼を見つけられるはずなのに…
ドキドキしながら上から見ていると、
青信号になったときに、
小走りに駆けて渡っている彼を見つけた。
わー、カッコいい。
改めて思った。
間も無く部屋に入ってきた彼に飛びついた。
好き…と言いながら抱きつくと、
梅雨の蒸し暑さを連れてきた彼は
すぐにわたしに口づけをした。
硬く抱き合いながら、
彼への気持ちを確認した日だった。
Source: 女坂
