毎晩19時に豪田先生の病院に電話することを約束して、私達は電話を切りました。
それから10日間、私達は変わらない毎日を送りました。
違うのは、西条さんが家を出ていって戻らなくなったことだけです。
仕事には来ていることが、小児科病棟の西条さんが記載しているカルテを見れぼ分かりました。
変わらない毎日といえど、いつかは崩れおちることを私は確信していました。
そのため、どこか現実味のない毎日を過ごしました。
毎晩19時には、必ず豪田先生に連絡を入れ、先生の生活も全く変わりないことを確認しました。
私達は、核爆弾が投下され世界が終末の日を迎えるのを、今か今かと待ち構えるような生活を送っていたのです。
変化が訪れたのは、西条さんが出ていってたからちょうど10日後の金曜日でした。
西条さんが私の医局に来て、明日の朝10時に家に帰るから、今後のことを話し合おうと言うのです。
それだけ言うと、すぐにいなくなってしまいました。
10日ぶりに見る西条さんは、腫れぼったい目と、こけた頰をしており、がっしりとしているはず体躯が、ひと回りもふた回りも小さく見えました。
私のなけなしの良心がズキンと痛みます。
Source: アラサー女医の不倫ブログ
