私は西条さんの顔を直視することができず、再び顔を床に向けました。
そんな私に苛立ちを覚えたのか、西条さんが怒鳴ります。
『とにかくその男出せ!呼び出せ!』
そう言って、床に転がっていた私のスマホを私に向かって蹴ってよこしました。
幸か不幸か、私のスマホは西条さんが床に打ち付けた衝撃で、液晶部分が粉々にひび割れていました。
西条さんもそのことに気づいたようで、突然『ははっ。。』と笑い出しました
『なんなんだよ、これ。嘘だっていってよ。』
そう言ってから、床に突っ伏して泣き出しました。
どれくらいの間そうしていたでしょうか。
おそらく、1時間以上もの間、西条さんは床に突っ伏して泣き、私は床にずっと頭を擦り付けていました。
そのあと、西条さんはおもむろに立ち上がると、今までとは打って変わったさめた声で、私の頭上で呟きました。
『俺は別れないよ。豪田って医師は調べればすぐに分かる。そいつには制裁を受けてもらう。』
それだけ言うと、西条さんは床に落ちていた私のスマホを持って家を出て行きました。
Source: アラサー女医の不倫ブログ
