私は一瞬躊躇しましたが、
次の瞬間には、吸い込まれるように先生の左胸に唇を押し当てていました。
ドクンドクンと心臓が脈打つのを唇ごしに感じます。
愛する人の命を司る場所、
その場所に自分の烙印を押すことは、どうしようもなく贅沢なことのように感じました。
私は、先生の身体中の血を全て吸い尽くすように吸い続けました。
唇を離すと、先生が私につけたもの以上に濃い痣がくっきりと刻まれていました。
『私のもの。』
先生の真似をして、私もその部分をなぞりながら言います。
私達は、顔を見合わせて笑いました。
そして、この痣が消える前に、絶対にもう一度会って、抱きあおうと約束しまして、私達は別れました。
しかし、
その約束が、果たされることは
ありませんでした。
私は大きなミスを犯していました。
崩壊の時が近づいてました。
Source: アラサー女医の不倫ブログ
