ロッテから移籍したドラ1投手、ﾁｭﾆﾄﾞﾗの異常な世界に戸惑ってしまう

「ロッテとは雰囲気が全然違いました。
名古屋駅からセントレア（中部国際空港）まで車両を貸し切って全員で移動したんですけど、
誰もしゃべらなくてシーンとしたままなんです。翌日のクラブハウスでも誰もしゃべらないんですよ」

どんな時でも会話が飛び交うロッテとあまりの違いに
「『ドラゴンズの選手たちって仲が悪いのかな？』って聞いたぐらいです」

「中日の2軍の選手は、周りの目を気にしながら練習をしている感じがしました。他人と違うことをすることにビビっているように見えたんです」
「練習することはいいことですけど、やり方が問題です。ドラゴンズの若手には『コーチに言われたことだけをやってると、
やめた時にコーチのせいにする可能性がある』とか『自分がやりたいことをやっておかないと後悔するんじゃないかな』って言いました」

実績十分の左腕・大野雄大、右腕・柳裕也が2軍調整中、2人に助言を求めようとする若手がいなかったそうである。
「球界を代表する投手が2人も、しかも右と左がいるのに話を聞きに行かないのはもったいない。『アドバイスを聞いてくれば？』と言っても
『恐れ多くて質問なんかできないです』となるのが中日でした」。ロッテでは若手が先輩に助言を求めるケースが普段から多かっただけに、戸惑いを覚えた部分だった。

「ロッテでは当たり前のことが中日では当たり前じゃないし、ロッテでは当たり前じゃないことが中日では当たり前でした。
その違いを知ることができたのは僕の中では凄く大きかったです」