山口達也さん「過去は変えられない。自分と未来を変えて、人生を諦めないことが大切」

山口達也さん、仕事絶好調の頃から「１・８リットル焼酎ラッパ飲み」…事故後は周囲に助け求め「人生諦めない」

　アルコール依存症であることを公表している、アイドルグループ「ＴＯＫＩＯ」の元メンバー山口達也さん（５３）が２３日、静岡市内で講演した。静岡県内の保健師ら約１２０人に対し、「依存症の人は、何か大きなきっかけがないと助けを求められない。普通にあいさつするなど寄り添ってもらえることが一番うれしかった」と語った。

　講演は、県保健師会の創立４０周年を記念して行われた。山口さんは飲酒を巡るトラブルなどで芸能界を引退。２０２０年に飲酒運転事故を起こし、その後アルコール依存症と診断を受けた。現在は、講演活動などで、自身の経験を紹介している。

　山口さんは、自己肯定感が低く「いつも仲間の足を引っ張っていると思っていた」と語り、「仕事が絶好調だった３５～４０歳頃から、飲み方が変わった。１・８リットルの焼酎をラッパ飲みしていた」と振り返った。

　ただ、事故を機に周囲に助けを求め、アルコール依存症の専門医にかかったり、自助グループと出会ったりして、支えられたという。「過去は変えられない。自分と未来を変えて、人生を諦めないことが大切」と力を込めた。