台風10号「非常に強い」急速に発達してしまう

台風10号「非常に強い」急速に発達 災害に厳重警戒を
2024年8月27日 17時17分

台風10号は、急速に発達して「非常に強い」台風となりました。

28日にかけて鹿児島県の奄美地方にかなり接近し、28日の最大瞬間風速は70メートルと一部の住宅が倒壊するような猛烈な風が吹くと予想されています。

奄美地方では27日夜から28日午後にかけて線状降水帯が発生し、災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあるほか、西日本から東日本の太平洋側でも大雨となる見込みで、気象庁は、暴風や高波、土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20240827/k10014560581000.html

17時段階で950hPa

気象庁によりますと、非常に強い台風10号は、27日午後５時には鹿児島県奄美市の東９０キロの海上をゆっくりとした速さで北北西へ進んでいるとみられます。

▽中心の気圧は950ヘクトパスカル、
▽中心付近の最大風速は45メートル、
▽最大瞬間風速は60メートルで、
▽中心から半径95キロ以内は風速25メートル以上の暴風が吹いています。

鹿児島県奄美地方の一部が暴風域に入っていて、午前11時までの3時間の最大瞬間風速は喜界島で27.3メートルとなっています。

東海や四国などでは台風などから流れ込む暖かく湿った空気の影響で発達した雨雲がかかっています。

午後2時半までの1時間に静岡県掛川市で46ミリの激しい雨を観測しました。これまでに降った雨で静岡県では土砂災害の危険性が非常に高くなり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

【風の見通し】奄美地方 猛烈な風で住宅倒壊のおそれも
今後の見通しです。

台風はさらに発達しながら28日にかけて、非常に強い勢力を維持したまま奄美地方にかなり接近し、その後九州へと近づく見込みです。

27日の最大風速は
▽奄美地方で40メートル、
▽九州南部で23メートル、
最大瞬間風速は
▽奄美地方で60メートル、
▽九州南部で35メートルと予想されています。

奄美地方では一部の住宅が倒壊するような猛烈な風が吹くおそれがあります。

28日の最大風速は、
▽奄美地方で50メートルと猛烈な風が吹くほか、
▽九州南部で45メートル、
▽九州北部で20メートル、
▽四国で18メートル、
最大瞬間風速は
▽奄美地方で70メートル、
▽九州南部と65メートルと予想されています。
▽九州北部と四国でも30メートルと予想されています。

西日本ではその後も猛烈な風が吹くおそれがあります。