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C・ロナウドというカリスマの獲得で世界を驚かせた中東の大国は、移籍市場の在り方を変えるような積極果敢な投資を展開。政府系ファンド「PIF」の傘下に入った4チーム(アル・ヒラル、アル・ナスル、アル・アハリ、アル・イテハド)を中心に、目から鱗の札束攻勢で、各国リーグからカリム・ベンゼマやネイマールなど大物選手を次々と引き抜いた。
今夏の移籍市場における投資総額は、実に9億5438万ユーロ(約1510億8000万円)。2034年のワールドカップ招致に燃える国家の本気度が伺える金額と言えよう。
相次ぐスター獲得を受け、国中がサッカーフィーバーに沸いていると思えそうだが、実態はそうではないようだ。現地10月23日に首都リヤドで行われたプロフェッショナルリーグ第10節のアル・リヤドvsアル・イテファクの試合の観客数はわずか696人。逆に仰天の人数が公式発表されたのだ。
両軍にスター選手がいないわけではない。とりわけアル・イテファクにはイングランド代表MFのジョーダン・ヘンダーソン、オランダ代表MFのジョルジニオ・ヴァイナルダムらが在籍。さらに指揮を執るのは元イングランド代表MFで、リバプールの闘将としても愛されたスティーブン・ジェラードだ。サッカーファンなら馴染みのある選手や監督が集っている。
ちなみに開催地となったプリンス・ファイサル・ビン・ファハド・スタジアムの総収容人数は2万2000人。それが1000人も埋まらないのだ。この異様と言うべき光景に、海外メディアも愕然としている。
英メディア『I News』のダニエル・ストーリー記者は、今季のサウジプロリーグに属する18チーム中8チームの平均観客動員数が4000人を下回っているというデータを紹介。「今のサウジは馬鹿げたほどに高い給料を得た高齢の選手たちが、汗だくになりながらほとんど誰も見ていないエンターテイメントを繰り返している」と指摘。「世界最高のリーグ化」を謳った同国への皮肉を記した。
「いまや『サッカー界の勢力図が変わるかもしれない』と騒いでいた欧米のメディアでさえ、クリスティアーノ・ロナウドのゴール後にヤギの絵文字付きでツイートする『ESPN』(米スポーツ局)を除いては、ほとんど興味を失っている。
チケットの売上を支出に充てるという有機的な成長は見られない。彼らは、ただ買いたいものを買うだけで、あとは退屈な時を送るだけだ。しかし心配は無用だ。すぐに次の移籍市場がやってくる」
サウジがサッカー界に巻き起こした革命。その勢いはこのまま薄れていくのか。いずれにしても、観客数が700人にも満たない状況は危機的と言うほかにない。
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Source: なんJ PRIDE
【悲報】サウジリーグ、1500億使ったのに客が全く来ない…