実戦から離れて1年。奥川がマウンドに帰ってきた。戸田球場に降りしきる雨を切り裂くように一球一球、丁寧に確かめながら腕を振った。
「ここまで順調にきている。久しぶりに打者を相手に投げて、景色が違った。打たれてもいいのでストライクを投げることを意識した」
本拠地開幕戦となった昨年3月29日の巨人戦に登板(4回1失点)して以来、ちょうど1年ぶりに打者を相手に投球。ドラフト2位・西村(京都外大西高)、育成ドラフト1位・橋本(中央学院大)と対戦し、変化球を交えた30球で安打性の当たりを4本にとどめた。
石川・星稜高から入団2年目の2021年に9勝を挙げ、巨人とのCSファイナルステージではプロ初の完投を完封で飾ってMVPに輝いた。飛躍が期待された昨季の初登板で右肘痛を発症。一時はブルペンで投球練習を行えるまでに回復したが、実戦復帰はかなわなかった。
今季は背番号が11から18に変わり、心機一転で臨む。2軍の春季キャンプでは座った捕手を相手に投げ、徐々に強度を上げてきた。実戦的な投球練習を見守った小野寺2軍投手コーチは「打者に対して投げられるようになったのは前進」と評価。状態を確認した上で、4月中の実戦登板を見据える。
21、22年に2桁勝利を挙げた投手はいなかったものの、チームはリーグ2連覇。奥川は今季中に復活を果たし、3連覇に貢献する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3485133a9382b8e48492450f315f3f32732e4d1b
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Source: なんJ PRIDE
ヤクルト・奥川恭伸、1年ぶり実戦形式での投球に「景色が違った」 右肘痛からの復帰目指す