https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-06/RO1P1QT0AFB401
豊田社長は昨年9月、バッテリー電気自動車の普及にはメディアで報じられているような期間よりも「長い時間を要するだろう」と発言していた。同社は、二酸化炭素(CO2)削減の使命を帯びているとしながらも、完全電気自動車だけに照準を絞ることは望んでいないと説明している。
「この多様化する世界で何が正解かわからない時代に、一つの選択肢だけで全ての人を満足させることは困難だ」と資料でコメントした。
日本勢がこれまでに投入したEVは失望される結果となっている。トヨタは昨年5月、EVのスポーツタイプ多目的車(SUV)「bZ4X」を投入したが、車輪が脱落する不具合のため6月に販売を停止した。その後、販売を再開したが、数量は限られている。
かつて日産のプロダクト・チーフ・デザイナーとして同社初のEV「リーフ」のデザインを担当し、現在はイタリア・トリノにあるヨーロッパ・デザイン学院で教える井上真人氏は、「日本の自動車産業はキャッチアップする必要がある」と話す一方、「既に遅過ぎる可能性もある」とも指摘した。
井上氏のかつての上司である日産のカルロス・ゴーン元会長も「日産は先駆者としての強みを失った」と指摘。同社を含む日本勢は中国のBYDなどのライバルに追い付くのに苦戦する公算が大きいと語った。現在の電動化投資の発表は「少な過ぎで遅過ぎる」とした。
日本の半導体業界や家電業界は、イノベーションを通じて自社製品のコモディティー化を回避することに失敗し衰退していったが、日本の自動車メーカーが同じ轍(てつ)を踏むのではないかと懸念する声もある。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「すでに周回遅れで、主導的立場になるのはかなり難しくなっているようにみえる」と指摘した。
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Source: なんJ PRIDE
【悲報】日本車離れが加速。世界的なEVシフトに乗り遅れ