市立尼崎高校野球部でコーチが選手に「サイン盗み」指示　部員1人が“うつ状態”に

市立尼崎高校の硬式野球部でコーチが選手らに「サイン盗み」を指示し、部員１人がうつ状態で部活動に参加できなくなっていたことが分かりました。

兵庫県市立尼崎高校の硬式野球部で2020年9 月、公式戦の前夜に外部コーチがレギュラー選手らに対し相手捕手のサインを見て味方の打者に伝えるよう指示しました。

その際、コーチは「チームの代表である責任が分からないなら背番号を返せ」などと強く要求したということです。

「サイン盗み」は実際には行われませんでしたが、指示を受けた部員1人が不眠などでうつ状態だと診断され、部活動に参加できなくなったということです。

野球部の関係者が学校に報告して事態が発覚し、事実を認めた外部コーチは指導から外されました。

市立尼崎高校では過去に硬式野球部など3つの部で体罰などが発覚していて、体育科は「成績至上主義で閉鎖的」と指摘を受けていました。

市立尼崎高校は、過去にプロ野球選手も輩出し、夏の甲子園にも出場したこともある高校野球の強豪校です。