支えてくれる、守るべき存在が勝負のシーズンに挑む糸原の背中を押す。出会いはJX―ENEOSに所属していた社会人2年目。知人の紹介で顔を合わせ、好印象を抱いた。
「明るくて、可愛い人だなと」
次第に食事やデートを重ねるようになった。思い出の一つに挙げたのが“夢の国”。ある日、自身が今まで訪れた記憶のなかった東京ディズニーランドに誘われて2人で行くと衝撃を受けた。
「連れて行ってもらったら本当に“夢の国”でした(笑い)。ゴミ一つなくて、雰囲気が凄く良かった」
リピーターになるのも自然な流れで「それから結構、立て続けに行くようになりました」と頬を緩ませた。
大きなサポートを受けたのはアスリートにとって不可欠な食事面だ。実は、妻の父はプロの料理人。DNAを受け継いだ妻の腕前は言うまでもなく、直伝のレシピで栄養面も考慮したメニューが食卓を彩った。
「ハンバーグ、カツ丼と自分の好きなものもたくさん作ってくれますし、ナイターが終わって夜遅くに家に帰ってもバランスの取れた食事を作って待っていてくれる。毎日ありがたい」
2年目の18年から2年連続で全試合出場するなどタフなシーズンを駆け抜けた裏には妻の献身があった。
プロ入り前から最も近くで背番号33を見守ってきた。2年目でレギュラーを奪取し、今季まで5年連続で開幕スタメン。ただ、飛躍した姿だけでなく、20年は右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折するなど困難にも直面してきた。
「ケガした時もそうですし、自分がいい時も悪い時も変わらずに接してくれますし、助けてもらってました」
浮き沈みある日々の中でも自然体でいてくれる妻は心強かった。プロ6年目となった今季の開幕前に「結婚しよっか」とプロポーズ。「お願いします」と返答があった。すでに婚姻届も提出し、兵庫県内で新生活もスタート。一家の大黒柱は、勝負の一年となる来季へ静かに燃えている。
今秋は若手主体のキャンプには参加せず、鳴尾浜球場で連日、黙々と汗を流した。主戦場となる二塁、三塁のポジションは岡田監督の構想では中野、佐藤輝が固定される方針。30歳は覚悟を決める。
「立場は苦しいですし年々、チャンスは減っていくのは分かっている。結果が全ての世界。結果が出なければ終わっていくだけなんで。ひたむきにやっていきたい。(妻にも)支えてもらった分、恩返しできるように」
“逆風”にあらがう一年も、望むところだ。
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Source: なんJ PRIDE
【朗報】糸原結婚していたwwwwwwwww