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丸に岡本和、松原も… 巨人ナインを〝総メモ魔化〟させた阿部コーチの狙い
そんな巨人では試合中のベンチで昨季までは見られなかった光景が繰り広げられている。この日の6回、相手3番手・エスコバーに151キロ直球で三ゴロに封じ込められた岡本和はベンチに戻るなり、黒表紙の手帳を開き、大きな体を丸めて一心不乱にメモをとった。
19日の広島戦(那覇)では左腕・床田と対戦で空振り三振を喫すると、昨季のセ・リーグ打撃2冠王は同様にベンチで手帳にペンを走らせた。広岡も一ゴロに倒れると、智弁学園の1学年先輩を習った。
守備でも同様だ。20日のDeNA戦(那覇)では右翼守備を終え、ベンチに戻った松原がメモ帳を開いた。24日の楽天戦(那覇)では2年目・中山がメモをとる姿が目撃されている。もちろん、昨今の巨人では「メモの第一人者」と言える丸も例年と変わらず、せっせとノートに書き込んでいる。
まさに「総メモ魔化」とも言える現象は一体何なのか? 球団関係者は「阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチのアイデアです。試合中、相手投手の配球や打席で気づいたことをメモするように各選手に手帳が渡されました」と明かす。
昨季、巨人は秋に大失速し、借金1の3位に終わった。元木ヘッドコーチが「一軍のメンバーは勝負弱かった」と話していたように、チーム打率はリーグ5位の2割4分2厘。得点圏打率も同5位の2割3分6厘と苦しんだ。
阿部コーチがメモを重視するようになった原点は2012年。安田学園高の先輩でもある当時の橋上戦略コーチから配球や投手のクセを研究する大切さを教わり、打率3割4分で首位打者と打点王の2冠に輝いた。二軍監督就任後は選手にメモをとることを義務づけ、自身も「阿部ノート」を記して指導に活用した。
松原は「背番号9」を継承した亀井外野守備兼走塁コーチから「もっと頭を使ったほうがいい」と指摘されている。試合中にメモをとることで同じミスがなくなり個人成績が上昇すれば、V奪還への大きな原動力となるが、果たして。
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Source: なんJ PRIDE
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