東京五輪の観客数問題は、緊急事態宣言の対象になる東京都と、埼玉、千葉、神奈川の3県、北海道の競技会場が無観客に決まった。先月21日に「上限は収容定員50%以内で1万人」の方針が打ち出されて半月余りでの方針転換に、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会や関係自治体などの間で混乱が広がっている。(教育部 渡辺光彦、北海道支社 大前勇)
IOCの不満
「結論から言うと、札幌ドームの競技は無観客とする。組織委にお伝えして了承してもらった」。9日午後11時20分過ぎ、北海道庁で報道陣の取材に応じた鈴木直道知事は、興奮した様子で語った。
組織委は同日夕、札幌ドーム(札幌市)に上限1万人の観客を入れると発表した。だが、首都圏などと同様に無観客を求めてきた鈴木知事は反発し、直後の記者会見で「色々なことが急転直下で決まっていくが、プロセスがよくわからない」と不満を漏らしていた。
関係者によると、国際オリンピック委員会(IOC)や政府、組織委などによる8日夜の5者会談に続く関係自治体の協議会で、道は無観客を念頭に全国一律の対応を求めた。だが、札幌市は観客容認の姿勢を示したこともあり、組織委が有観客を決めたという。
5者会談もすんなり決着したわけではなかった。
複数の関係者によると、IOCのバッハ会長は「東京などの感染状況が改善されれば(無観客を)見直すべきだ」と要望した。別のIOC関係者は、状況が深刻でない他県での競技実施を検討するよう求めた。バッハ会長は、日本のプロスポーツが有観客で開催されている点を挙げ、「五輪と別の対応で、理解に苦しむ」などと不満を口にしたという。会談後の共同声明には「感染状況に大きな変化が生じた場合、5者会談で対応を検討する」との一文が加えられていた。
中止する方がスッキリ
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Source: なんJ PRIDE
【悲報】バッハ会長「他のスポーツは客入れてるのに五輪はなぜ無観客なのか。理解に苦しむ」