引用元: https://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1625661839/
辻 仁成 作家 パリ
https://www.designstoriesinc.com/jinsei/daily-1980/
デイリーメールの翻訳と、父ちゃんが受けとった訳感を比較し、並べてみよう。
まず、デンべレはこう言っている。
Toutes ces sales gueules pour jouer un PES bordel!
「たかがPESのためにこんな酷い顔しなきゃなんないのかよー。おい!」
これがデイリーメールになると、醜い(みにくい)顔して恥じゃないのか、となっている。げ・・・
この部分が話題になった。
で、ここは、ちゃんと翻訳する必要がある。
二つの一緒いしてはならない文節を、残念なことにデイリーメールは一つにまとめて、訳してしまっているようだ。
Ils n’ont pas honte?
「恥ずかしくないのか?」
これは、顔についてではなく、頼んでいる設定ができないことに対して言ってるものと思われる。
上の二つの仏文を一つにしてはならない。
くっつけると、醜い顔が恥、になってしまう。
これは明らかに誤訳じゃないだろうか?
しかも、だ。
問題のサルギョルという言葉は確かに醜い顔と直訳出来るけど、フランス人はみんな使う。
サルギョルは醜い顔でもあるけど、ひでー面、とも、とれる。
ようは、スラングなのだ。
意味にはバリエーションがあり、ぼくは、なかなか調整が終わらない技術者らに、
「なんで、そんな悲痛なひでー面すんだよ」みたいなニュアンスで、言ったものと、聞こえた。
日本人的な顔の構造を醜いと指摘しているのではない・・・
さて。
「英語に変換することはできないんですかね?」
スタッフさんが小さな声で何か応じていた。聞き取れない。ごちゃごちゃ説明している。よくホテルである光景だった。
で、次の問題個所、デンべレが、
Putain, la langue!
「はぁ、なんて言葉(自分にとって意味不明)!」ともらしたのだ。
これをデーリーメールは、
「後進国の言葉」と訳しちゃってる。
ちょ、ちょっと、どうやったら、そういう訳になるんだ???
それをゲキサカはデイリーメールの誤訳をそのまま載せちゃったから、この2人は日本で厳しい立場に追い込まれている。(本国ではほとんど話題になってないのは、誤訳がないからだ・・・笑。)
ま、今の時代、なんでも、差別になるから、気を付けないといけないので、この二人も立場ある人間なんだから、これからはマジ気を付けてほしい。
最初の、Putainは、くそ、みたいな言葉で、実は売春婦という意味がもともとの意味。
これがもはや超一般化していて、だれもが、ピュータンを使う。
日本語にもある、糞、とほぼ同じような・・・。英語ではファックかな・・。汚いね。父ちゃんはあまり使わない。←使うんかい!
マノンのお父さんもマノンに、絶対女の子は使うな、と怒っているようだけど、実際、マノンのようないい子でも、結構使う。
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Source: なんJ PRIDE
【続報】パリ在住の作家・辻仁成氏「報道のデンベレ発言は誤訳」「フランス人はみんな使う言葉」