開幕から怒とうの序盤戦を終えた。23勝16敗7分け、貯金7で首位・阪神とは4・5差。現状を「第三者的な原辰徳として」と表現しながら、客観的に分析した。
「よくやっていると思う。簡単に言うと、外国人の入国が遅れ、コロナも含めて主力選手も離脱し、開幕直後に関しては60%くらいからのスタートしかできなかった。現状のチーム力も70くらいで戦っている。ただ、それが今日の100だからね。自分ではそのつもりで戦っているし、戦わせなければいけないと思っている」
ここまでチームには荒波に次ぐ荒波が襲いかかった。丸、中島、ウィーラー、若林が新型コロナの陽性判定を受けて離脱。4選手が戻ってきた後も、坂本が右手親指骨折、菅野も右肘の違和感で抹消となり、野上、テームズ、そして梶谷も23日の中日戦で左太もも裏の違和感を訴えて途中交代するなど、主力に故障者が相次ぐ。ただ、それへの備え、用兵は原が最も得意とするところでもある。
「けがはないに越したことはないけど、有事の際にどう対処するか。起こった時に『ああ、困った困った困った』って手をあげるわけにはいかないのがこの世界だから。それはそれで、『いと楽し』ですよ」
近年、セ・リーグはパ・リーグに対し10年連続で負け越している。交流戦を優位に戦えれば、ペナントも優位になる。それを理解しながら、原はより大事な部分があると強調した。
「必然的にそうなってるでしょ。今までもね。だから、そこは意識するけど、ただ、もっと違う位置づけで、交流戦という18試合というものに重きを置きたい」
やられたらやり返す―。アスリートとしての根源であり、プライドにかけてセ・リーグの意地を見せる。コーチ陣、スタッフには勝負をかけることを通達した。では、描いている戦いとは。
「まあ、ちょっと見ててよ。俺、今年は(戦前に)言わないって決めてる。ただ、コーチ陣、スコアラー等々には勝つためには、という話はもうかなりしたから。これでなかなかいい結果が出ないようならば、また一つのチームの課題として補充していく」
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Source: なんJ PRIDE
【巨人】原監督、コーチ陣に交流戦で勝負をかけると通達「まあ見ててよ」→7勝8敗3分(交流戦9位)