清田はソフトバンクとの優勝争いが佳境を迎えていた昨年9月末、遠征先の札幌で知人女性と会食し、チーム宿舎に別の部屋を取って同宿。新型コロナウイルス感染防止のため球団が禁じていた部外者との会食を行っていた。チームでは10月上旬に清田自身を含む1軍の8選手を含む14人の新型コロナウイルス感染が判明し、優勝争いからも脱落。その後、球団や保健所の調査に対して清田は虚偽の説明をしたことなど一連の言動が週刊誌に報じられ、今年1月15日付で無期限謹慎処分を科された。
ところが、ロッテの処分解除の発表に対して、ファンからのブーイングはすさまじかった。無期限謹慎のはずが、発表から約4カ月後に処分解除。シーズン開幕からは、わずか1カ月で解かれたことに対し、ファンの怒りがヒートアップした。
会員制交流サイト(SNS)やインターネット上で「ロッテ球団は甘すぎる」という批判の声があがり、一部のファンからは「清田選手が打席に立っても絶対に応援しない」と応援ボイコットを示唆する書き込みまで…。
チーム内の空気も極めて微妙だ。そもそも球団幹部は井口資仁(ただひと)監督や主力選手に意見を聞き、チーム内の感情を集約して「無期限」という重い処分を科した。ある主力投手は「あんなヤツのことはどうでもいい」と吐き捨てたという。それが2軍の練習参加とはいえ、チームに短期間で戻ってくることに、選手の間では球団に対する不信感を募らせる声もある。
無期限がわずか4カ月で解除された舞台裏には何があったのか-。実は日本プロ野球選手会の弁護士団が、清田の無期限謹慎処分は「不当労働行為」に当たるとして、処分の解除を球団に求めていた。球団は清田の処分を発表する直前の1月12日に団体交渉を申し込まれ、その後も月に数回の交渉を継続していた。提訴なども脳裏にチラついたのか…。さまざまな状況も考慮し、無期限謹慎処分を撤回した。
2年契約
続きを読む
Source: なんJ PRIDE
選手会、ロッテ・清田の無期限謹慎処分解除を求めていた