引用元: https://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1613906043/
https://myjitsu.jp/enta/archives/86770
とある大学の准教授が、ツイッターでライトノベルを貶めるような発言をしたとして、一部のラノベファンが猛反発している。まずは問題のツイートの全文を見ていこう。
2月上旬に投稿されたのは、《頼むからもっと小説を読んでくれ…。できればラノベではなく、もう少し文章の整ったものを…。東野圭吾とか宮部みゆきとか北村薫とか、あるいは翻訳ミステリやSFもいいぞ…。そうすれば自分で文章を書くときにもう少しマシになる…。こちらも答案を解読する手間が減る…。頼む…》というツイート。
そして同ツイートに反発するラノベファンの意見は、《『ラノベ』と一括りにされるのは読み手としては悲しい》《なんかラノベを下に見てるような言い方》《幼女戦記とかめっちゃ文章整ってますけどね》《東野圭吾とか宮部みゆきも読んできたけど、ラノベにだって名作はある》《そもそも東野圭吾や宮部みゆきもラノベ寄りだよね》といったものとなっている。
たしかに受け取りようによっては、ラノベ批判とも捉えられなくはないツイートだった。実際にラノベ(とくになろう系と呼ばれる作品群)の中には、文章が整っていない作品が山ほどあるが、もちろんそれが全てではない。にも関わらず、ラノベが〝文章が整っていない小説〟の代名詞であるかのように言われてしまっては、怒る人が出てくるのも仕方ないだろう。
とはいえ、話題のツイートで准教授が言いたかったのは「頼むからもっと小説を読んでくれ」「そうすれば自分で文章を書くときにもう少しマシになる」の部分であって、ラノベというジャンル自体を貶める意図はなかったはず。要するに一言多かっただけのことで、「ラノベ批判か!?」と怒りの矛先を向けるほどのことではない。オタクの悪い癖である。
ただ、そういったことを考慮したとしても、やはり准教授は「ラノベでもなんでもいいから小説を読んでくれ」と書くべきだったかもしれない。そもそも、小説を読む習慣のない人のほとんどは、ラノベを読むことすらしないのが現状。現代には一人の時間を楽しく潰せる娯楽が山ほどある上、スマホによってゲームもアニメもドラマも映画もストリーミングも楽しめるのに、なぜわざわざ小説を読むのか…。文章力を上げるためだったら、小説を読むよりも効率的でお金のかからない方法がいくらでもあるだろう。
そんな情勢を踏まえてもなお、「小説を読んでくれ!」と訴えたいのであれば、とっかかりとしてまずラノベから読み始める…という道を否定してはいけないのだ。むしろラノベの〝整っていない文章〟は、娯楽にあふれた時代で、いかに作品を読んでもらうかを追及した生存戦略でもある。読書習慣を作るきっかけとしては、むしろ最適なのではないだろうか。
もちろん何を読むべきかの考え方は、人によって大きく違うだろう。しかし1つ言えることは、上の世代が若者に「新聞を読め」「小説を読め」などとけしかけるのは、昔からよくある話だということ。
今回准教授のツイートに反発したラノベファンも、あと何年かしたら若者に「頼むからもっとラノベを読んでくれ」と言うようになっているかもしれない。
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Source: なんJ PRIDE
准教授「ラノベではなく、もう少し文章の整ったものを読んでくれ」→ オタク激怒