阪神が巨人、中日で指導者を歴任した川相昌弘氏(56)に、来春キャンプで臨時コーチのオファーを出していることが15日、複数の球界関係者の話で明らかになった。守備の名手として知られ、通算533犠打の世界記録を持つ“職人”。外部からの血を招き入れ、チームの弱点解消へ向けて徹底的に技術と心構えをたたき込んでもらう方針だ。
V奪回への強い意志が伝わってくる。“目玉”の佐藤輝を引き当てた今秋ドラフト以降、外国人も含めて順調に補強を進めている阪神が、弱点解消へ次の一手を打つ。川相氏の臨時コーチ招へいの狙いはズバリ、優勝へ向けて欠かすことができない守備力とバント技術の向上だ。
川相氏は遊撃で6度のゴールデングラブ賞を獲得するなど、堅実な守備で鳴らした名手。球界のミスターこと長嶋茂雄氏から「守備だけで1億円の価値がある男」と言われたほどで、コーチ時代にも中日、巨人の内野陣を鍛え上げた実績がある。
2年連続で12球団ワースト失策数(19年・102、20年・85)を記録したように、阪神にとって守備面は積年の明確な課題。秋季練習から守備練習に時間を割いているが、春季キャンプで川相氏に基本から徹底的にたたき込んでもらう。
さらに川相氏といえば、通算533犠打の世界記録保持者でもある。阪神の今季成功率は・819(企図数116・成功95)で、2位の巨人・738を抑えてリーグトップ。唯一の8割超えとバントに関しては文句のない数字を残している。
一方でその数字とは裏腹に、大事な場面でのバントミスが勝敗を分け、接戦を落とした印象が強い。今オフには久慈内野守備コーチが、新設したバントコーチを兼任する対策を取った。これで妥協することなく成功率9割超えを誇る“職人”の技術注入を図る。
また技術だけではなく、川相氏は中日での現役時代に、当時の落合監督から球界初となる「メンタルアドバイザー」という肩書を与えられた。豊富な経験値を生かし、若手に平常心でプレーすることの大切さを教えていた。コツコツと犠牲バント記録を積み上げた“苦労人”の教えは、若手主体となる阪神の選手に響くはずだ。
昨年秋、今春キャンプでの山本昌氏に続く、外部からのレジェンド級の臨時コーチ招へい。しかも宿敵・巨人で選手、コーチを務めた人物である。今回の施策には戦力充実への補強とともに、矢野阪神の“本気度”が表れている。
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Source: なんJ PRIDE
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