きっかけは「みやざきフェニックス・リーグ」期間中の宿舎での食事だった。「女の子の、かわいいランチだよ。一口で終わる。ファッション誌のモデルでもやるのか?って。アスリートなんだから…。食べるのも練習。がく然としたよ」。食事会場では、各自がメニューをチョイスできる形式だったが、大食いする選手は皆無。連日の試合などによる疲労で食欲が落ちていたとはいえ、ヤングGたちの食の細さに阿部2軍監督は驚かされた。
日本シリーズ4連覇を達成したソフトバンクのナインは、投打においてパワフルだった。慎之助監督も「強い球を投げる、強い打球を打つということが大切」と選手たちに説き、フィジカル強化の一歩目として、まずは食事量を増やすことを求めた。現役時代のグアム自主トレでも、入団2年目の坂本を鍛えるべく真っ先に課したメニューは、実は“爆食い”だった。坂本が「食べることが一番キツかった」と即答するように、厳しい食トレで下地をつくったことが、少なからず今の活躍にもつながっている。
もちろん、食べて終わりではない。「体を大きくするっていっても、ただ太ればいいってことじゃない。除脂肪体重を増やしてほしい。その増減で、キャンプの2軍、3軍の振り分けも考える」。例年、キャンプの1軍とファームの振り分けは、年明けのコーチ会議などを経て決定する。ファームの中の2軍と3軍の振り分けには阿部監督の意向が反映される可能性が高く、若手はオフ期間にどれだけ筋肉量を増やせたかで、21年シーズンのスタート地点が決まりそうだ。3軍にいては、1軍の練習や紅白戦参加などのアピール機会も必然的に少なくなる。
とはいえ、ボディービルダーを目指すわけでもない。食べて鍛えてマッチョ化した上で、それが野球の動作につながらなければ意味がない。「デカくなっただけで動きが悪かったら、すぐに3軍に落とす。このオフ、(練習、トレーニングを)やったかやらないかで差がつく。(オフに休んで)体のメンテナンスをするのは、1軍選手の話だから」。鬼軍曹の目が届かない時こそ、考えて動く能力が問われる。
ただマッチョになればいいわけじゃないのに
必要な筋力だけ鍛えてサプリも考えて飲ませろよ
いくらなんでもただマッチョになれはアホすぎる
間違った方法でやっても自分たちの指導じゃないからってな
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Source: なんJ PRIDE
【巨人】阿部慎之助2軍監督、全マッチョ化指令 筋肉増えてなければ3軍