引用元: https://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1606474884/
「フェン直査定」要求の中田翔。札幌ドームの“被害”にあって損した本塁打は9本?
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b9305349c3268f952ebb8c6bea867df0462b5ad
中田の今季成績は119試合に出場して打率.239、31本塁打、108打点、出塁率.320、OPS.811。自身3度目の打点王のタイトルを獲得した一方で、本塁打数は1本差で浅村栄斗(楽天)の後塵を拝し、初の本塁打王を逃している。
確かに札幌ドームは“打者泣かせ”の球場だ。両翼100メートル、中堅122メートル、外野フェンスの高さは5.75メートルと日本屈指の広さを誇る。球場ごとの特性を数値化したパークファクターでは、毎年のように本塁打指数(本塁打が出やすいかどうか)が両リーグ最底辺であり、2017~19年の同指数(平均が1.00)は0.74。平均的な球場より30%ほど本塁打は生まれづらかった。ちなみに、1位は神宮球場(1.62)、2位が東京ドーム(1.32)、3位が横浜スタジアム(1.23)である。
では果たして、中田は今季どれだけ「札幌ドームに本塁打を阻まれた」のだろうか。あくまで個人の目測、という点には留意していただきたいが、札幌ドームでの全55安打を調べた結果、中田の言う「フェンス直撃」の一打は少なくとも「9本」あった。以下がそのリストである。
【中田翔の“フェン直”試合2020】>>0�)内は試合結果、左が日本ハムの得点
・7月17日:ロッテ戦:1回:右フェンス直撃二塁打:1打点(7対4)
・8月6日:西武戦:1回:左フェンス直撃二塁打:2打点(5対3)
・8月7日:西武戦:8回:左フェンス直撃二塁打:―(3対2)
・8月8日:西武戦:7回:右中間フェンス直撃二塁打:1打点(7対6)
・9月1日:楽天戦:6回:中フェンス直撃二塁打:―(8対1)
・9月3日:楽天戦:1回:左フェンス直撃シングル:1打点(4対0)
・9月5日:西武戦:8回:中フェンス直撃二塁打:1打点(6対2)
・10月21日:ソフトバンク戦:8回:中フェンス直撃二塁打:―(1対9)
・10月30日:オリックス戦:1回:左フェンス直撃シングル:2打点(2対3)
8月6日からの西武戦では、3試合連続で“フェン直”=本塁打未遂の打球となっていて、フラストレーションも溜まっていたのは容易に想像できる。9月5日の同カードではギャレットのストレートを完璧に捉え、本人も確信した様子だったが惜しくも柵越えはならず。10月30日のオリックス戦でも、浮いたカーブを捉え、こちらも本人は手ごたえを感じた歩き方だったが、まさかのシングルヒットに終わった。
8月22日の楽天戦で両リーグ最速での20号に達した時、中田は「札幌ドームで入れば、どこでも入るのでね。他の球場がうらやましい。何本、ホームランを損しているんだと考えた時に、ちょっと悲しくなる」と口にしていたが、1本差でタイトルを逃した悔しさが、改めて“魔境”への恨み節になったのだろう。
野球というスポーツは日米問わず、フィールドの規格に決まりがない。相当に珍しい競技と言えるだろう。だからこそ、各球場で観戦するのが面白いという面も生んでいる一方で、「数字」を見ていく時には注意が必要になってくるわけである。同じ試合、同じ打撃成績の選手でも、本拠地の違いに着目した時、その数字の意味が変わってくるからだ。
こうした考え方が、セイバーメトリクス(統計学的な見地から客観的に選手を分析していく手法)にも通じていくのであり、なぜ「球場補正」を行っていくのかという、分かりやすい事例とも言えるだろうか。
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Source: なんJ PRIDE
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