巨人、試合前異例の『訓示10分』「これはうちの広報の人たちにも出しちゃダメだと。」

巨人は１６日、２年連続でソフトバンクとの激突が決まった日本シリーズ（Ｓ）へ向け、始動した。原辰徳監督（６２）は冒頭は非公開となった練習で、１０分間にも及ぶ訓示をし、チームの意思を統一した。
速球派がそろう相手投手陣対策として球速１６０キロの打撃マシンを打ち込み、サインプレーも徹底的に確認するなど、周到な準備に着手した。

格好の雪辱の舞台が整った。原監督の胸の内は、静かに燃え上がっていた。ソフトバンクが１５日にパ・リーグＣＳを勝ち上がり、日本Ｓ進出を決めた。「相手が決まった。きっちりとターゲットを見ながら、練習に励める。いいシリーズにしたい」。２年連続で同じ相手と雌雄を決することを歓迎するようだった。

昨季、４連敗を喫した屈辱は当然、指揮官の脳裏にはっきりと刻まれている。「忘れてないよ、もちろん」。５年ぶりのリーグ制覇を決め、ＣＳを勝ち上がって臨んだ末に、まさかの４連敗。力の差を痛感させられる結果となった。

それ自体は、キャンプ中にもあることだが、特筆すべきは見られなかった練習開始直前のミーティングだ。原監督は輪の中心に立ち、１０分にも及ぶ訓示を行った。

　「内容は言えない。これはうちの広報の人たちにも出しちゃダメだと。いかに重要な内容だったということは察知してください」