引用元: https://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1594684216/
「真の盗塁王」を探すプロジェクトが動きだした。日刊スポーツデータ班と里崎氏はアイデアを出し合い項目を厳選していく。
ここで放浪記者からいくつか質問が飛ぶ(表Aを参照)。
◆表A(3)(4) 1点差以内ならば成功+2、失敗-1。2点差は成功+1、失敗-1、2点差以上負けでの失敗は-2
放浪 ん? 2点差以上負けで失敗-2なら、1点差負けの失敗も-2では?
里崎 いいえ、1点差負けの失敗は-1です。
放浪 なぜですか? むしろ、1点差負けでの盗塁死は、同点の走者を失うのですから、マイナスは大きくなるべきでは?
里崎 珍しくいい質問ですね。確かに同点の走者がいなくなるのは痛いですが、点差は1。ソロ本塁打で追いつけます。しかし、2点差負けでの失敗は、ソロ本塁打が出ても追いつけません。
1人の打者の頑張りで挽回できるか、できないか。ここが大事です。2点差で走者を失っては、打者1人ではどうすることもできない。だから、絶対にアウトはダメなんです。
放浪 ……。(納得の沈黙)
里崎 そういう疑問があった方が、いろんな人に理解してもらえるから、どんどん反論してください。異論反論大歓迎です。
放浪 あの~う、2死で単独の三盗成功はなんで加算なしですか? あっ、これは反論ではなく質問です!
里崎 2死二塁も2死三塁も、単打で得点可能という点で大差がないからです。
放浪 でも、2死二塁では暴投、捕逸で一気に生還は難しいですが、2死三塁なら暴投、捕逸で即得点ですよ。(ちょっと勇気が出てきて質問調から反論モードに切り替える)
里崎 100%成功できる自信があるのなら、三盗を狙ってもいいと思います。でも考えてみてください。
三盗に成功して暴投、捕逸で得点できるメリットと、万が一でも三盗に失敗するデメリットを比較するなら、デメリットの方が大きいと考えるべきですね。
三盗を狙う足があるのなら、単打で本塁を狙えますし、外野が二走の足を警戒して前進守備を敷けば、それで打者のヒットゾーンが広がりメリットも増えます。
流れるような理詰めのトーク。鮮やかなクロスカウンターに放浪記者は白目ひんむいて倒れそう。そんな敗者に目もくれず、枠組み完成へ里崎氏は先を急ぐ。
放浪 昨年のソフトバンク周東は成功+1の7回以降に18回成功(失敗5)です。この出色の数字でも、別に考えるんですか?(もう、捨て身の質問だ)
里崎 これもいいポイントですね。説明します。重要なのは自分で塁に出る力があるか、ないか。つまりレギュラーか、代走か。ここは分けて考えるべきですね。
やっぱり先発で出場した打席で、しかも試合終盤の出塁に価値がありますから。もちろん、代走もスペシャリストとして評価されているのですが、本当に力があればレギュラーになっていると考えるべき。代走は別で集計しましょう。
放浪 ……。(終了)
どう定義づけするか。最初は戸惑いがあったが、項目を絞り込むうちに考慮すべきケースは限定的と気付く。盗塁の価値はこうした定義に基づけば、かなり具体的に評価できる。「真の盗塁王」の姿が見えてきた。
里崎 さあ、これで枠組みが決まりましたね。この基準にのっとってポイントを加減すると、いかに信頼できる盗塁をしたかが浮き彫りになってきます。
「真の盗塁王」を考え、その先に見えてきたのは、チームの勝利に貢献する盗塁、言い換えれば信頼できる盗塁となります。「信頼できる盗塁」の意味を込め「信の盗塁王」と名付けましょう。
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Source: なんJ PRIDE
里崎智也さん、“真の盗塁王”を追求する