引用元: http://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1566616027/
沓掛は言っていた。
「僕がバントする側だったら、あれだけ(野手に)前に来られたらそうそうバスターに切り替えることは出来ないと思うんです。バントだったらバントで、プレッシャーをかけた方が相手も嫌というのもあるし、(実際に)アウトにもなるので」
沓掛は大会期間中、バント策が考えられるあらゆる場面で、絶えずチャージをかけ、相手打者にプレッシャーを与え続けていた。
打者の土屋も「より上手く転がそう」と考えたはずだし、それがプレッシャーにもなっただろう。沓掛はバスターに切り替えられる怖さはお構いなしに、ただ走者を先に進めさせない。彼らは駆け引きを楽しんでいたのだ。
バントなのか、バスターなのか、一転して強攻策に出るのか、そうやって攻撃のバリエーションが増えていくし、そもそも「超攻撃的野球」とはそうした選択肢のある中で成り立つものではなかろうかと考える。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190824-00840471-number-base&p=3
初球を狙ったマーティンの打球が一塁手・清宮幸太郎のミットに鋭いライナーとなって収まると、一塁走者・荻野が帰塁できず一瞬にして併殺が完成。千葉ロッテは絶好の同点機をつぶすことになったのだ。
この試合、この場面までの千葉ロッテのヒットはわずか2本だった。連打が期待できない展開を踏まえれば、まずは同点。ここは送りバントが定石に思えた。
だが、千葉ロッテベンチが出した答えは「強攻策」。結果としてこれが仇となった。
そこで再び「攻撃的2番とはなんだろう?」と考えてみた。
バントはしない、長打力がある、本来はクリーンナップを任せるようなチーム内最高の打者をあえて2番に置く。それが「攻撃的2番」だというなら、今後も同じようなことは起こるし、野球が大味化しないか懸念するところはある。
セイバーメトリクスが球界に浸透し始め、「フライボール革命」や「2番打者最強説」が唱えられる一方で、勝負所で走者を進める選択肢を選べない野球も並行して存在する。今年3月、イチロー氏が引退会見で「頭を使わなくてもできてしまうものになりつつある」と野球の行く末を案じていたのを思い出した。
前出の試合も、この試合も、結果として千葉ロッテは勝った。だからこの2つの試合、2つの場面は議論にすらなっていない。
断っておくが、これは「強攻策」をとった井口資仁監督の采配批判ではない。事実、22日の楽天戦ではマーティンを3番に起用している。試合を分ける勝負所で走者を送れない、そうした野球が今後の日本野球に是か非かというところにある。
(中略)
東京五輪の開幕まで1年を切った。
「攻撃的2番打者」と言えば聞こえはいいが、ひとつ間違うと野球がどんどん大味になる懸念もある。見逃してしまいがちなワンシーンに野球の行く末を案じた。
(「球道雑記」永田遼太郎 = 文
怖さ増すか?
続きを読む
Source: なんJ PRIDE
Number「バントやバスターができない攻撃的2番は是か非か。井口采配批判ではない」