本職はむしろこっちである。中京学院大時代までは遊撃手。巨人には坂本勇人(30)という絶対的な存在がいるため、プロ入り後は二塁へ回っていた。
この吉川尚の遊撃守備が巨人内でも評判がいい。3月上旬のオープン戦で遊撃に入り好プレー。能力を高く評価している原監督は「三遊間の深い所からのあのスローイングは勇人に匹敵するか、もしくは(超えている)というぐらい」と絶賛したほどだ。昨季、坂本勇が左脇腹肉離れで離脱した際も遊撃に入り、守備範囲の広さと強肩で当時の高橋由伸監督をうならせている。
そもそも、30歳になった坂本勇の後継者育成は、「巨人再建のカギ」とされてきた。今でも押しも押されもせぬ大黒柱ではあるが、すでに11シーズンも正遊撃手を託されている。昨季の故障離脱を挙げるまでもなく、肉体的な負担が大きくなっているのは事実。根尾(中日)を1位指名した昨秋のドラフト前、長谷川スカウト部長が「坂本がサードに回る時間が早ければ早いほどチームとしては、すごく戦力強化になる」とまで話している。根尾の抽選は外したものの、構想はまだ消えていない。
三塁は三塁で今季は岡本が入る予定だったが、先月終盤に背中を痛めてからは、主に一塁での出場が続く。三塁を守る新外国人ビヤヌエバは、打撃面で日本の野球に苦しんでいる。
坂本勇はオープン戦打率.190とピリッとしない。原監督の中で吉川尚の遊撃が「いける」となった時、今季中か来季中か、坂本勇のサードコンバートが大幅に早まることも考えられる。
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セカンドは田中か
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Source: なんJ PRIDE
巨人坂本、サードコンバートへ