とんでもない打球が右中間芝生席へ突き刺さった。低い弾道でぐんぐん伸びて、あっという間にフェンスを越えていく。江越が“エグい”一発。宜野座を沸かせ、赤ヘル軍団をビビらせた。
「練習から力まず打てるように意識していて、練習していたことが出せました」
3-0の四回先頭。岡田の変化球を冷静に見極め、2ボール1ストライクと打者有利のカウントをつくると、4球目。外角146キロ直球を鋭く振り抜いた。左打者が引っ張ったような右中間への超低空弾。「野人」と評するなど2軍監督だった昨年から、大きな期待を寄せる矢野監督は「まさか入ると思わなかった」と驚きの表情だ。
「とんでもない身体能力と潜在能力を持っている。グラウンドで暴れ回る姿は僕らもファンの人もすごく楽しみ。自信をつけていってくれれば、すごい選手になる」
さらにスタンドの巨人・田中スコアラーが「江越、エグかったね」とうなれば、DeNA・東野スコアラーも「ことしは変化球を粘って真っすぐを待って、(その)真っすぐをしっかりとらえている」と舌を巻いた。
六回無死一、二塁でも薮田から中前打を放ち、実戦5試合で17打数7安打(打率・412)。打撃向上への地道な努力が実を結び始めている。
今キャンプからヘルメットにつけているフェースガードもその一つだ。「ボールが見やすくなると聞いたので」。難しい変化球を見極め、直球を狙う。ボール球を振ってカウントを悪くし、“自滅した”過去からの脱却へ-。練習から意識を徹底して変えている。
前日20日のフリー打撃中にはバットのグリップに器具をつけてデータも収集。その場でチェックした。「スイングの軌道とかスピードとかいろいろわかりました。データが全てではないですが、自分の今のスイングを知って参考にできれば」。
長打力、守備力、脚力…その能力を誰もが認めながら未完のまま迎えた勝負の5年目。高山、中谷、D1位・近本光司外野手(大阪ガス)らと外野の一角を争うが、そこに確実性が身につけば、一気に抜け出す可能性を十分に持っている。
「毎試合アピールになると思うので、1打席ずつ(気持ちを)切り替えてやっていきたいです」
戦いはここから。ニュー江越が、今季こそ定位置をつかみ取る。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190222-00000018-sanspo-base was
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Source: なんJ PRIDE
“エグい”弾丸!阪神・江越、右中間へ一直線 矢野監督うなった「とんでもない」