産経の2019セ・パ優勝予想wwxww

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　年が明けると、まもなく球春到来。プロ野球開幕まで待ちきれないファンもいることだろう。そんなファンの方々に侃々諤々（かんかんがくがく）していただければと、今年も新年から“とにかく早い順位予想”をお届けする。１２球団の各キーマンになるであろう選手に着目しつつ、勝手気ままに今季のセ、パ順位を大胆予想してみた。（プロ野球取材班）

　■セは広島、巨人が軸

　セ・リーグでやはり総合力で秀でるのは広島だろう。リーグ４連覇への最大のポイントは、フリーエージェント（ＦＡ）権を行使して巨人に移籍した丸佳浩外野手の穴埋めだ。不動の「３番・センター」で３連覇に貢献し、２年連続でリーグ最優秀選手に輝いた強打者の後継はだれか。

　守備でいえば、その筆頭は野間峻祥（たかよし）外野手か。２０１５年ドラフト１位（中部学院大）で入団した走攻守の三拍子そろった左打者は、昨季に初めて規定打席に到達。４月に丸が負傷離脱した際は代役を務めるなどブレークを果たした。今季のキーマンとなることに違いない。

　外野手転向に挑戦する西川龍馬や外国人選手らの起用も考えられる。

　４シーズン連続で優勝を逃した巨人の今オフの「本気度」には、すさまじいものがある。過去のプロ野球の歴史で、巨人が５シーズンにわたって優勝できなかった例はない。過去の監督在任計１２年間で、チームをリーグ優勝に７度、日本一に３度導いた原監督の３度目の“登板”に託された目的は明らかだ。

　オフは大型補強が次々と敢行された。丸のほか、オリックスから中島宏之内野手、西武から炭谷銀仁朗捕手を獲得し、日米通算１７０勝を誇る岩隈久志投手も加わる。豊かな資金力でこれだけの選手を集め、結果が出せなければどうなるのかと心配に思えるほどだ。

　続くのは阪神としておく。オリックスから西勇輝投手と中日からオネルキ・ガルシア投手の補強成功により、先発投手陣を着実に強化。最下位からの上位進出は十分に期待できる。若手の才能を開花させることに長け、ファームを優勝に導いた矢野燿（あき）大（ひろ）新監督の手法は通用するかが見どころだ。

　ＤｅＮＡは、４年目のラミレス監督の下で安定感を高めており、昨季本塁打王に輝いたソト外野手の活躍が鍵を握る。ヤクルトも積極的に補強を行ったが、やはりトリプルスリーを３度達成した山田哲人の活躍が影響するだろう。与田剛・新監督を迎えた中日は、ドラフト１位で入団した高校野球界のスター、根尾昂（あきら）内野手（大阪桐蔭高）の起用法が注目される。

　■パは波乱含みのシーズンに…

　パ・リーグで台風の目となりそうなのが、楽天だ。昨年９月に就任した石井一久ゼネラルマネジャー（ＧＭ）の下、過去２度の打点王に輝いた浅村栄斗（ひでと）内野手を獲得。ほかにも、先発候補として有力視される福井優也投手を広島から獲得するなど積極的な補強を行った。６季ぶりの頂点を見据え、三木谷浩史オーナーの期待も大きい。「松坂世代」で初のプロ野球監督となった平石洋介監督が、どこまで指導力を発揮できるか。

　序盤から守護神サファテを欠きながら、２年連続日本一に輝いたソフトバンクも実力は上位だろう。日本シリーズで盗塁を６連続で阻止した甲斐拓也捕手の“甲斐キャノン”にも注目だ。

　次に注目したいのは井口資仁（ただひと）監督の２季目を迎えるロッテ。オフのＦＡ市場に参戦し、千葉県出身の丸の獲得に失敗したのは痛いが、着実に若手が芽吹いており期待値は高い。

　５年目を迎える中村奨吾内野手、４年目の平沢大河内野手、２年目の安田尚憲内野手に、ルーキーの藤原恭大（きょうた）外野手（大阪桐蔭高）を加えた「ドラフト１位組」の飛躍が求められる。

　日本ハムも高い潜在能力を持つ選手が多い。１年目で７本塁打をマークし、２年目を迎える清宮幸太郎内野手や、昨夏の甲子園で金足農高フィーバーを巻き起こしたルーキーの吉田輝星投手といった「ダイヤの原石」がどこまで輝けるか。話題性も抜群だ。

　一方で、昨年パ・リーグを制しながら主力流出が相次いだ西武、オリックスの２球団は苦しいシーズンになる可能性がある。西武は、新人から２シーズン連続全試合フルイニング出場中の源田壮亮内野手、オリックスは、ベストナインを初受賞した吉田正尚（まさたか）外野手がキーマンになりそうだ。