子供が低身長かどうかを検査する方法とは
■子供が低身長かどうかを判断する方法
もし、自分の子供が周りの同年齢の子供と比べて、身長が小さい時に成長に問題があるかどうかを心配する親がほとんどでしょう。
そのような場合は、すぐにお医者さんに見てもらうようにした方がよい
のでしょうか。
お医者さんへ行くとおそらく最初に、今までの成長過程を聞かれるでしょう。
成長の記録を付けていれば、その場合に大きな参考となるでしょう。
母子手帳には、子供の身長と体重を記録してグラフにする成長曲線の表が
付いています。
さらに一緒に一般的な子供の成長曲線のデータも書かれているので、その曲線
と沿っているかどうかを調べるのが、第一の方法です。
一般的な子供の成長曲線と大きくかけ離れていたり、成長が半年以上ほとんど
なければ、お医者さんへその旨を伝えることができます。
子供が生まれた時には、母子手帳に成長を記録することをお勧めします。
■具体的に低身長とはどれくらい
具体的な数値として、低身長とはどれくらいなのでしょうか。
自分の子供が低すぎる、病気(低身長)なのではないかと疑う場合に、どのような
基準で対応した方がよいのでしょうか。
低身長のめやすとして、一般の子供の身長の統計でー2.0SDの数値を記します。
-2.0SDとは、同じ年齢の子供100人中低い方から2番目の数値を示します。
この数値は2000年での数値です。
数値より低い場合は注意が必要です。
年齢 男子(cm) 女子(cm)
1歳 69.7 67.7
2歳 79.5 79.0
3歳 86.1 84.4
4歳 92.3 91.1
5歳 97.9 97.9
6歳 103.7 103.5
7歳 109.5 108.8
8歳 114.7 113.9
9歳 119.7 118.8
10歳 124.5 123.9
11歳 128.9 130.2
12歳 133.9 137.0
13歳 140.7 142.3
14歳 148.6 145.3
15歳 154.7 146.5
ただし、身長が低くてもある時期から急激に伸びてくる子供も多くいます。
しかし、1年間の伸びの幅が少なすぎる場合は、注意が必要です。
身長増加の基準となる数値です。
年齢 男子(cm) 女子(cm)
1~2 8.9 8.8
2~3 7.0 6.8
3~4 6.0 6.0
4~5 5.4 5.6
5~6 4.9 5.2
6~7 4.5 4.9
7~8 4.5 4.4
8~9 4.3 4.1
9~10 4.0 4.4
10~11 4.0 5.9
11~12 4.5 6.1
12~13 6.9 2.9
13~14 6.9 1.1
14~15 3.3 0.4
子供が低身長かどうかの疑いが心配な場合は、身長を測定して数値を控える
ことが大切です。
■医療機関での低身長の検査
医療機関では、どのような低身長の検査を行うのでしょうか。
低身長になる原因で多いものとしては、骨の成長異常か、成長ホルモンの
分泌不足が考えられます。
自分の子供が低身長かどうかを医療機関で調べてもらう場合は、以下の検査を
行います。
・スクリーニング検査
精密検査を行う前に、最初に行う検査です。
①成長曲線を確認する
今までの成長記録を確認して、成長の過程を確認します。
子供の成長記録を家で付けているかが重要となります。
②手の骨のレントゲンを撮る
骨の成長の具合を、手の骨のレントゲンで検査します。
③尿中の成長ホルモンを測定する
朝一番の尿の検査を行います。
成長ホルモンは夜寝ている際に多く分泌されるので、その量を尿から測定します。
④血液の検査を行う
血液中の成長ホルモンの量を測定します。
血液中の「ソフトメジンC」というホルモンの量を測定することで、成長ホルモン
の分泌量がわかります。
・成長ホルモン分泌刺激試験
スクリーニング検査の結果、成長ホルモンの分泌に問題があると思われる場合に
行います。
①成長ホルモンの分泌を促す薬を服用か注射により投薬します。
②一定時間ごとに静脈から採血を行います。
2~3時間にわたって、数回の採血を行います。
この検査により、成長ホルモンが本当に不足しているのか、不足している場合は
どの程度不足しているかがわかります。
成長ホルモンが正常に分泌されているのに、身長が伸びない場合は、栄養が不足
していたり、内蔵に問題があったりすることがあります。
また、精神的なストレスが原因で身長が伸びない場合があります。
Source: ねこメモ
子供が低身長かどうかを検査する方法とは




