
【Jリーグ30周年】元鹿島アルシンド「今こそ、〇〇〇が必要!」
2023年5月15日Jリーグ30周年、おめでとうございます! 時間がたつのは本当に早いね。僕も、あの頃は長髪だったのに、今はもうほとんど髪がない。今こそ、かつらが必要なんだ。またCM出演のオファーをくれないかな(笑い)。
鹿島に入ったのは、尊敬するジーコに誘われたから。子供時代から大ファンで1980年代後半、フラメンゴでは一緒にプレーした。僕にとっては神様のような存在で、断れるはずがない。日本のサッカーのことはほとんど知らなかったけれど、ジーコとサントス(当時、鹿島)に教えてもらった。
開幕節の名古屋戦のことはよく覚えている。ジーコがハットトリック、僕が2得点を決めて5―0と大勝したんだけど、日本のメディアで報道されたのはジーコのことばかり。でも、6月の名古屋とのアウェーではジーコが欠場し、今度は僕がハットトリックを記録して勝った。この日を境に、僕の人生が一変した。朝起きると、自宅の周りをファンが取り囲んでいた。どこへ行ってもサインと写真を求められ突然、大スターになっていたよ(笑い)。
かつらのCMに出演したのも、良い思い出だ。「トモダチナラ、アタリマエ~」の決めぜりふ、実は僕が作ったんだ。GKの古川(昌明)がポルトガル語がわかったので、「『どういたしまして』は日本語でなんて言うの?」と聞いたら、その答えが「トモダチナラ、アタリマエ~」だった。その語感が気に入って口癖にしていたら、CM制作会社の人が「これは面白い」と。「アルシンドになっちゃうよ」は、制作会社の人が考えたんだけどね。
日本でプレーした約4年は、僕の15年の現役生活の中で最も輝いた時間じゃないかな。日本のファンには、とても感謝している。2000年の現役引退後は、ブラジル南部で農場を経営している。こちらではJリーグのテレビ中継はないが、インターネットでいつも情報を追っている。日本代表の試合は、よく見るよ。
今はJリーグから多くの優秀な日本人選手が育ち、欧州でも活躍しているのを見て、僕もうれしい。日本代表も、今ではW杯の常連で好成績を上げている。これも、Jリーグという基盤があるから。これからも、Jリーグと日本サッカーがますます発展することを願っているよ。(元鹿島FW・アルシンド)
◆アルシンド・サルトーリ(Alcindo Sartori)1967年10月21日、ブラジル生まれ。55歳。93年に鹿島加入。同年22得点を挙げ、第1ステージ優勝に貢献した。独特なヘアスタイルでカズ、ラモスらをしのぐ人気者となり、アデランスのCMにも出演。V川崎(現東京V)などでもプレーし、Jリーグ通算125試合79得点。現在はブラジルで農場を経営。現役時は175センチ、77キロ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e3e65f3176319b52670b5a004b2577023976f03
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Source: SAMURAI Footballers
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