【サッカー】「理不尽に耐える」だけでは社会で通用しない 早稲田前監督が見た大学部活生の変化

2023年3月23日 オフ 投稿者: footn0033
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1 名前:征夷大将軍 ★:2023/03/23(木) 11:51:52.13 ID:bPUWgPjp9.net

THE ANSWER3.23
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近年の日本サッカー界では、筑波大出身の三笘薫(ブライトン)をはじめ大学経由でプロ入りする選手の活躍が目立っている。様々な指導者が独自の哲学によってチームを指揮するなか、昨年11月に退任するまで大学サッカーの名門・早稲田大を5年間指揮してきたのが、現役時代に湘南ベルマーレや横浜F・マリノスなどでプレーした外池大亮氏だ。就任以来、伝統のスタイルに囚われず、柔軟な発想によるチーム運営を続け、何人ものJリーガーを育ててきた。異色のキャリアを歩む外池氏の指導論に迫るインタビュー連載。最終回では母校の監督を務めたことで感じた時代の変化と、これからのビジョンを語った。(取材・文=加部 究)

外池大亮は、早稲田大学ア式蹴球部で5年間監督を務め、改めて大学サッカーの現場が変わりつつあることを実感した。

「今の大学生たちは、間違いなく僕らでは絶対に気づけない声を持っていて、SNS等を通じて問題提起もしています。僕らの学生時代も内心では疑問を覚え、陰では文句も言っていたけれど声にすることはできなかった。社会はそういうものだから、みたいなことを言われると『そうなのかな』と。でも学生たちが主体的に思考、活動をするようになり、それが連鎖してくると大人も変わらざるをえない。監督会議等でも、かつては誰かが発言すると他はもう口を開かないような空気だったんですが、最近はあちこちから闊達な意見が出てくるようになりました」

学生たちも社会も変わりつつある。当然監督たちも「もっと広い視座で選手たちに向き合わないと、自分のポジションが危うくなる」というムードが醸成されつつある。外池は、そう見ている。

「昔は理不尽に耐えて、言われることだけをやって、たくさん酒を呑めて……みたいな体育会出身の大学生が人気を集めました。実際、理不尽への耐性はすべて否定されるものではなく、プロの世界でもあるし、電通時代は大いに役立ったと思います。でもそれだけでは、もう今の社会では通用しません。少なくとも『こうだ』と言われても、それを鵜呑みにするのではなく、しっかりと状況を見極めていくバランス力は間違いなく求められます」

大学がプロの供給源になっているのは、欧州や南米にはない日本独特の文化だ。それは強みにしていかなければいけない資産だと、外池は考えている。

「何より僕自身が全国大会に一度も出ていない早稲田実業の出身で、大学へ来て見る景色が変わりました。大学選手権を経験し、大学選抜でプレーし、プロになれた。こんなこともあるんだな、と自分でも驚きました。4年間をどう使うかで、上がる人もいれば落ちる人もいる。一度それまでの自分を脱ぎ捨てて、課題抽出と解決のサイクルを繰り返していける選手は伸びる。また脱ぎ捨てても受け止めてくれるのが大学だと思うんです」

ワールドカップの日本代表も、2018年のロシア大会では3人しかいなかった大学経由の選手が、22年のカタール大会では登録枠が広がった影響もあり9人に増えた。

「例えば大学時代の三笘薫選手は、プロになってからよりも(相手に)抑えられていました。各校ともに三笘対策を練り、前後を塞いでしまったりもしていたので、それで消えてしまうことも少なくなかった。でもそういう状況の中で、三笘選手も自分への対策を考えて、その上を行こうと模索し努力した。大学は試合数もあるので、サッカーの探求が十分にできる。むしろこの環境を上手く使えていけるかが、日本サッカー界の課題だと思います」

33歳で現役を退く時に「Jリーグのチェアマンになりたい」と発言した。

「それはどんな仕事をする時も、いつも頭に入れていました。現チェアマンの野々さん(野々村芳和)とは昔から親しくさせて頂いていて、今は野々さんにできて僕にはできないものが当然あるわけですが、これからは野々さんにできていなくて僕ならできることをどう積み上げていけるか、だと思います。そのためには、きちんと課題を見つけられる力を養う必要がある。(現職の)スカパーの中でも外でも、そういう人間になっていかなければいけないと考えています」

後先を考えずに、48年間の人生を突っ走ってきた。これからもその姿勢を貫き、「もう無理だよ」というところまで疾走し続ける気概を漲らせる。

「振り返れば、早大監督に就く時と同じように『こんなんじゃダメですよ』と主張してきたことが、自分の立ち位置を作ってきました。だからまた『じゃあ、おまえやれよ』という自作自演の再現をぜひ。そう思っています」

閉鎖性の強い「サッカー村」という村社会の掟を軽々と覆し、新風を吹き込んだ自称“天邪鬼”は、近い将来、もっと大きな旋風を巻き起こしてくれるのかもしれない。(文中敬称略)

外池 大亮

引用元:https://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1679539912

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Source: フットボール速報
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