ブラジル強さの根底には「貧困がある」川崎Fレアンドロ・ダミアンが語る日本との差
2022年6月4日◇ ◇ ◇
生か死か。プロ選手になるか、犯罪者になるか。ブラジルにおけるサッカーの位置付けは日本と大きく異なる。ダミアンは「ブラジルにはハングリー精神がある。その根底には貧富の差、貧困がある」と淡々と言った。パラナ出身。世界でもトップクラスの危険な地域で生まれ育ったという。
「家の近くに危険な場所があった。密売人が住んでいたし、◆◆の取引も日常茶飯事。そこに、絶対に行かないように言われていた。12、13歳の頃だったかな。仲の良かった友達が、そこに入ってしまい、戻って来なかった。殺されたんだ」
ブラジル・リオデジャネイロの少年ギャングを描いた映画「シティ・オブ・ゴッド」では、銃を手にし、殺人も犯す子どもたちの姿が描かれ、多くの人に衝撃を与えた。それは、パラナでも現実に起きていた。「自分より全然上手な選手も、サッカー選手になれなかった人もいた。別の道に進んだ人もいた」。日常にある犯罪が選択肢を狭めた。
貧しかったダミアンも生きるため、サッカーに打ち込んだ。「家族のために稼がないといけないし、そんな場所からはい上がりたかった。日本は違う。危険は一切感じない。新たに日本に来る選手にも『本当に何の危険もなく、安心安全な町』と伝える」。ブラジルでは、生活の手段にサッカーがあり、国技として成立している。「日本は野球が一番。その次にサッカーのイメージがある」。貧富の差がつくったスポーツ史の違いを口にした。
来日4年目。日本のサッカーの成長にうなずく一方、物足りなさも指摘する。「今でこそ、欧州でプレー出来る選手も増えてきた。ただ、ビッグクラブではスタメンになれない、大活躍出来ていない。ブラジルは、代表選手じゃなくても、多くの選手が欧州でやっている」。ただ、川崎Fの元同僚のMF三笘は、世界基準に迫っているという。「彼は世界でも有数な選手。違いを見せてくれる」と成長ぶりに目を細めた。
その上で、日本が世界で勝つために必要なことは? 「代表に重要なポジションはCF。ブラジルには過去にロナウド、アドリアーノという素晴らしい選手がいた」。日本では鹿島FW上田が、その可能性を秘めるという。「フィニッシュ、シュートがいい。体の大きさ、強さをうまく使っている」と今後に期待した。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/cea2a0efa0d374253325b28ec97857d540af625f
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Source: samuraigoal
ブラジル強さの根底には「貧困がある」川崎Fレアンドロ・ダミアンが語る日本との差