リバプールが今季4冠へ向けてラストスパート。相手の裏をみごとに突く痛快な攻撃のポイントは何か
2022年4月23日
サッカーIQラボ ~勝負を決めるワンプレー~Questionサラーへ縦パスを入れたあと、リバプールはどのように相手を崩したか?◆正解はこちら!【動画】プレミアリーグ リバプールvsマンチェスター・ユナイテッド ハイライト (リバプールの先制点のシーンは0秒~1分11秒)プレミアリーグ第30節、リバプールがホームにマンチェスター・ユナイテッドを迎えて4-0と完勝し、シーズンダブルを達成した。リバプールはこの第30節終了時点で、首位マンチェスター・シティに勝ち点1差の2位。優勝争いはますますヒートアップしている。ユナイテッドは、守備時は5-3-2のシステムでリバプールにスペースを与えない形で臨んだが、開始5分にルイス・ディアスが早々に先制。その後、モハメド・サラーが2点、サディオ・マネが1点と、3トップが揃って得点する圧勝劇となった。今回は、ディアスが挙げた先制点のシーンをピックアップする。前半5分、リバプールはビルドアップで右サイドのトレント・アレクサンダー=アーノルドに展開。前線のサラーが、相手のディオゴ・ダロトのプレッシャーを受けながらボールを受けに下りてきて、そこへアレクサンダー=アーノルドは縦パスを出した。次の瞬間から、リバプールはどのようにユナイテッドの守備を崩していったのか、というのがQuestionである。Answer縦パスの出し入れから右サイド裏のスペースに2人が抜けだして崩したゴールキックからのビルドアップに対して、ユナイテッドが前からプレスをかけにいったところを、リバプールがみごとに剥がして崩しきったシーンである。最初のポイントは、アレクサンダー=アーノルドがジョエル・マティプからパスをもらって前へ持ち出す時、前線からサラーが下りてダロトを釣り出し、右サイド裏にスペースを作っていること。さらに大事なポイントは、同じタイミングでジョーダン・ヘンダーソンがポジションを下げて、ボールロスト時のカバーをしながらサラーのパスを受ける準備をしている点である。サラーがパスを戻すと、ヘンダーソンはワンタッチで中央前のマネへ展開。ここでマネに対して相手のハリー・マグワイアが中途半端に釣り出され、右サイドには大きなスペースが生まれた。そこへサラーとアレクサンダー=アーノルドの2人がフルスプリントで抜け出した。ここにサラーだけでなく、アレクサンダー=アーノルドまでもが抜け出すダイナミックさとスピード感が、リバプールの真骨頂だ。マネのパスで抜け出したサラーがワンタッチでクロスを入れ、中央へ走り込んだディアスが押し込んで先制点。ユナイテッドのプレスをかわし、それを逆手に取るように裏のスペースへ抜け出したリバプールの鮮やかすぎるゴールだ。リバプールは、ここまで4冠の可能性を残している(※リーグ杯優勝、プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグで優勝の可能性)。シーズン終盤にこの好調を維持し、いくつの優勝を勝ち取るのか注目である。
Source: samuraigoal
リバプールが今季4冠へ向けてラストスパート。相手の裏をみごとに突く痛快な攻撃のポイントは何か