サッカー日本代表・国内組合宿の意義www
2022年1月23日GK川島永嗣(ストラスブール)、権田修一(清水エスパルス)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン)
DF長友佑都(FC東京)、酒井宏樹(浦和レッズ)、谷口彰悟(川崎フロンターレ)、山根視来(川崎フロンターレ)、植田直通(ニーム)、板倉滉(シャルケ)、中山雄太(ズウォレ)、冨安健洋(アーセナル)
MF/FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)、原口元気(ウニオン・ベルリン)、柴崎岳(レガネス)、遠藤航(シュツットガルト)、伊東純也(ゲンク)、浅野拓磨(ボーフム)、南野拓実(リバプール)、守田英正(サンタクララ)、前田大然(セルティック)、堂安律(PSV)、田中碧(デュッセルドルフ)、久保建英(マジョルカ)
欧州組と国内組。今回の選考でその境界がいっそう鮮明になった気がする。欧州組優先。前回(2021年11月のベトナム戦、オマーン戦)は招集外だった前田が、セルティックに移籍するや代表チームに選出される姿に、森保監督の選考基準が垣間見える。
前田は突然、上達したのか。東京五輪に臨んだU-24日本代表でも、前田はさして出場機会に恵まれなかった。6試合中先発は0。3試合に交代出場しただけで、全出場時間はわずか65分(延長戦の出場時間30分含む)にとどまった。前田は言わずと知れた昨季のJ1得点王でもある。
国内組でいる間は低評価。欧州組に転じるや高評価を下す。前回初招集された三笘薫(今回はケガで招集を見送られた)にも同じことが言えた。東京五輪への出場時間はたったの39分に終わった選手だ。難敵オマーンとの前戦を代表デビュー戦としたその三笘が、貴重な決勝ゴールを鮮やかにアシストする姿に、森保監督の評価の矛盾が集約されていた。
三笘が東京五輪後、ユニオン・サン・ジロワーズに移籍していなければ、最後に伊東が蹴り込んだ前戦オマーン戦の決勝ゴールはなかった可能性が高いのだ。
欧州移籍はいわば第三者のお墨つきのようなもの。それが出るまで認めようとしない森保監督は、独自の眼力を持ち合わせていないと言われても仕方がない。欧州組になる前、国内でプレーしている時から、この選手は面白い、いける、使えると目に留まる選手はいないのだろうか。そうした選手を抜擢すれば、多少は波風が立つ。反論も出るだろう。それを極端に恐れている印象だ。独自性が見えてこない大きな理由である。
さらに言うならば、選考に驚きがないので話題性にも欠ける。物事を当たり障りなく必要以上に慎重に運ぼうとする、中間管理職然としたキャラクターが透けて見える。
今回はメンバー発表に先立ち5日間、国内組による合宿を行なった。21日に開催される予定だったウズベキスタン戦がオミクロン株の感染拡大で中止に追い込まれると、協会は空いた日程を利用してこの合宿を行なった。
くり返すが、欧州組はこのなかに含まれていない。当初メンバーに選ばれながら、ケガなどの理由で参加できなかったのは瀬古歩夢(セレッソ大阪→グラスホッパー)、小柏剛(北海道コンサドーレ札幌)、谷晃生(湘南ベルマーレ)の3人。前田、旗手怜央もメンバー発表後にセルティックへの移籍が決まったため不参加となった。オミクロン株が爆発的に感染拡大するなかで、開催する必要はあったのか。その意義を疑問視されたが、国内組の地位向上につながる行事だと捉えれば、そこに価値を見いだすことはできた。
ところが、予想どおりというか、このなかから新たに抜擢された選手はひとりもいなかった。国内組6人の内訳は、常連のベテランで元海外組の4人(権田、長友、酒井、大迫)と、ここにきて右サイドバック(SB)の2番手候補に上昇した山根。さらに、これまで選ばれたり、選ばれなかったりをくり返してきた谷口だ。吉田麻也(サンプドリア)がケガのため、これも順当すぎる選出だ。
欧州組優先。23人の顔ぶれを見て見出しをつけるならこうなる。このご時世に、大がかりな合宿を張った意味はどこにあるのかと言いたくなる顔ぶれである。合宿の成果として1人、2人でも新顔を選出すれば、話題性は高まるにもかかわらず。
ムリヤリ選出しろと言っているわけではない。先述した三笘や前田の例が示すとおり、日本人選手の実力は欧州組、国内組を問わず、いままさに紙一重の関係にある。現在は国内組でも、半年後、1年後に欧州組になっていても不思議はない選手は少なくない。
西尾隆也(セレッソ大阪)、松岡大起(清水エスパルス)、鈴木唯人(清水エスパルス)、荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)。なかでも選ばれるべきは、合宿に参加したこの20歳前後の若手たちになる。サッカー選手にとって20歳という年齢は、評価を確定させるにはやや早い。ここから失速する選手も少なくない。過大評価は避けるべきだが、それだけに監督の腕の見せどころになる。
選手として大成したとき「森保監督によって代表チームに抜擢された選手」と評されれば、それは時の代表監督のお目が高かったことを意味する。20歳の選手を抜擢することは、自らのカリスマ性を高めるチャンスでもある。
メンバー交代5人制で行なわれる大真面目な真剣勝負とはいえ、23人のなかに1人、2人、若手を入れたところで大きな支障にはならないはず。少なくとも勝ちゲームのラスト2、3分、事実上の時間稼ぎ交代要員枠として利用する価値は大いにある。
合宿最終日に行なわれた流通経済大学戦。個人的にはその後半に4-3-3のアンカーとして出場した松岡のプレーに好感を抱いた。周りが見えているというか、落ち着いているというか。低い位置で彼が小気味よくボールを捌くと、チーム全体が技巧的な雰囲気に包まれる気がした。これから始まる攻撃によい影響力をもたらしそうな筋のよい選手だ。4-3-3のアンカーといえば、Jリーグでは川崎フロンターレの橘田健人が一番に頭をよぎるが、松岡もいい勝負だ。川崎でもプレーできそうな選手と見た。
そんなことを考えている余裕が、森保監督にはないのか。
もう一点、現実的な心配を述べるなら、鎌田大地を外したことだ。森保監督の鎌田への評価が下がっていることは、最近の起用法を見れば明らかだった。しかし鎌田は、海外組の格でいえば南野に次いで2番目だ。鎌田が所属するフランクフルトは、セルティックをはじめ、日本人が所属する他のクラブが、ヨーロッパリーグのグループステージで姿を消すなか、唯一決勝トーナメントに進んだチームでもある。つまり現在、鎌田は代表選手のなかでは唯一のヨーロッパリーガーなのである。しかもバリバリのスタメンだ。出場時間も長い。活躍もしている。
さらに言うならば、貴重なセンタープレーヤーだ。高い位置でボールを収める能力の持ち主といえば大迫の名前が挙がるが、鎌田も負けていない。日本人には数少ない特異性を備えた、外すべきではない選手と考える。
欧州組に優位性を持たせる格重視の人選をしながら、代表チーム唯一のヨーロッパリーガーを外す理由がよくわからない。
鎌田を軽視する森保監督。国内組を軽視する姿勢ともども心配になる。
スポルティーバ
https://news.yahoo.co.jp/articles/5aedeea35a0a82db470dc2a7b6ad4273eb339b25?page=3
杉山茂樹(笑)
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1642934510
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Source: SAMURAI Footballers
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