これはナチスドイツの象徴「かぎ十字」 海外メディアがサッカーJ3鹿児島Uの来季ユニホームにかみつく
2021年12月26日「秋名」は龍郷町の地区名、「バラ」は竹で編まれたザルを意味する。ザルを模した連続的な直線と十字の交差が特徴だ。鹿児島Uはユニホームをオリジナルで製作し、胸や腹、背中部分で交差を強調。2022年シーズンのホーム戦用として7日に発表した。
この交差部分に反応したのが、ペルーのサッカーメディア「depor.com」だった。「ナチスドイツのシンボルマークに似た模様がある。ソーシャルメディアで論争を巻き起こした」と報道。さらに国内のメディアが報道を引用する形で、インターネット上のニュースとして取り上げた。
本場奄美大島紬協同組合(奄美市)によると、秋名バラには約140年の歴史がある。かぎ十字と関係ないことは明らかだ。英国のサッカーメディアも「不幸な偶然と考えられる」と報じた。
ただ、現在のドイツでは公共の場でかぎ十字を使用することが禁じられ、多くの国で問題視される事情がある。日本でも数年前に衣料品チェーンが、かぎ十字のマークが入ったペンダントを販売し、批判が相次いで取り扱いを中止した事例があった。
これらを受け、鹿児島Uは12日、「私たちは全世界に、大島紬は鹿児島が誇る素晴らしい文化の一つであることを伝えたいと思っています」と英文でツイッターに投稿。ホームページではユニホームのコンセプトと大島紬の説明を英文でも紹介し、その価値をアピールした。
鹿児島Uは、柄の一部がかぎ十字に似ていると捉えられかねないことを、製作段階で想定していた。しかし「地元の方たちにとって大事な柄。最大限リスクを排除しながら表現した」とデザインを決めたという。
一連の報道や発信に対して鹿児島Uに外部からの意見は届いていない。徳重剛代表は「多くの方にクラブからのメッセージを受け取っていただけたのではないか。大島紬に興味を持ったり、実際に奄美を訪れたりする方が増えれば、さらによい取り組みになる」とコメントした。
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Source: samuraigoal
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