レアルが補強方針転換へ…フリーの選手獲得を中心に、高額サラリーの選手は放出へ
2021年8月23日今夏はバルセロナからクラブの象徴とも言えるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが退団。両者は条件で合意していたものの、ラ・リーガの規制に抵触するとして契約を断念。パリ・サンジェルマン(PSG)へと移籍していた。
その大きな要因となったのは、クラブが抱える巨額の負債。ジョアン・ラポルタ会長は「クラブの負債は13億5000万ユーロ(約1736億円)に達している」と発表。さらに、この影響でサラリーキャップに抵触するため、今夏獲得した選手登録が登録できないという事態に陥ったが、キャプテンの元スペイン代表DFジェラール・ピケらが減俸にサインし、なんとかなったという状況だ。
世界的なビッグクラブですら、これまでの経営状況とコロナ禍での減収などが相まって苦しい状況に立つ中、そのバルセロナのライバルでもあるレアル・マドリーも方針を変えることになるようだ。
スペイン『アス』によると、マドリーは今後数年間の移籍の方針を見直すとし、収益を増やすために契約満了を迎える選手のために、移籍市場で良い選択肢を見つけることにするという。
今夏、マドリーが獲得した選手はバイエルンのオーストリア代表DFダビド・アラバのみ。残りはレンタルバックの選手となる。
マドリーは来夏の移籍市場でフランス代表MFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)、ドイツ代表MFレオン・ゴレツカ(バイエルン)、ドイツ代表DFアントニオ・リュディガー(チェルシー)の獲得を目指しているとのこと。いずれの選手も現行契約は今シーズン限りとなっており、来夏はフリーで獲得が可能だ。
また、クラブが移籍金を支払って獲得するのは、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)やノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(ドルトムント)のような、特定のスター選手についてのみとのこと。なお、ムバッペは今夏獲得できなければ、来夏にはフリーになり、極力移籍金は使わない方針となるようだ。
一方で、マドリーには解決しなければいけない問題もある。それはサラリーの問題だ。フリーでの獲得となればライバルも多く、マドリーは高額なサラリーを設定する必要が出てくる。そのため、クラブとしては既存選手のサラリーを抑える必要がある。
また、現在高額なサラリーを手にしているブラジル代表DFマルセロ、ウェールズ代表FWガレス・ベイル、スペイン代表MFイスコは来季で契約が満了を迎える。クラブは3選手とも今夏の売却を望んでいたものの、契約満了までは在籍するとのこと。3人で年間合計6000万ユーロ(約77億円)のサラリーになるという。
さらにクロアチア代表MFルカ・モドリッチも来夏で契約が満了。高いパフォーマンスを見せれば、1年間契約を延長するつもりがあるようだが、退団となれば1600万ユーロ(約20億5000万円)のサラリーが削減されることとなる。
マドリーは本拠地であるサンチャゴ・ベルナベウの改築にも莫大な資金を投じており、今後数年間はこのような戦略が続くという。潤沢な資金があった頃に契約を結んだ選手はチームを去るか、または減俸を飲んで残るかのどちらかになるとのこと。また、かつてのように資金を大量に投下してビッグネームをたくさん連れてくることもなくなるようだ。
ただ、世界情勢が元に戻り、人がスタジアムへ戻り、商業的にも回復すれば、元の形に戻すこともあり得るとのことだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3061ea8b09407de3adbb201e584050f3e0a78ee9
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Source: samuraigoal
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