かつてJ1で栄光掴むも…長年“J2暮らし”が続くチームの今、今季の昇格はあるか
2021年6月2日2月末のシーズン開幕から約3カ月が経過した。J1では昨季同様に川崎フロンターレが圧倒的な強さを見せて首位を快走中だが、J2では異変が発生。
5月23日に1位・アルビレックス新潟が2位・京都サンガに敗れ、今季初の首位交代劇が起こったのだ。
この2チームはかつて、J1の舞台で戦った経験を持つチーム同士でもある。
1996年にJリーグに加盟した京都は、2000年にJ2降格も、翌年にJ2で優勝して1年でJ1に復帰。
そして2002年にエンゲルス監督の下で黒部光昭、松井大輔、朴智星らが躍動してJ1で年間5位の好成績を収めると、天皇杯では優勝を果たし、初のタイトルを獲得した。
その後加藤久体制4年目の2010年にJ2に降格して以降、2011年からJ2暮らしが続いて今季が11年目。
その京都よりも、かつてJ1で輝かしい成績を残しながらも「J2暮らし」が染み付いてしまっているクラブと言えば、東京ヴェルディだ。
ヴェルディ川崎としてJ発足3年間で3度の半期優勝から2度の年間王者に輝き、ナビスコ杯(現・ルヴァン杯)も2度制覇した“元”盟主。
2004年にアルディレス監督の下で東京移転後初タイトルとなる天皇杯優勝を飾ったが、翌2005年のリーグ戦で年間17位となってクラブ初のJ2降格となった。
その後、2008年にJ1復帰も、再び17位となって即降格。以来、緑のユニフォームをJ1の舞台で見ることはなく、今季で「J2連続13年目」となっている
その東京ヴェルディと同じく「オリジナル10」の一員であるジェフ千葉も、J2暮らしが長くなり、今年で「J2連続12年目」のシーズンを迎えている。
ジェフと言えば、オシム監督。独自の理論をもとに革新的でダイナミックなサッカーを展開してJ1の優勝争いに加わり、2003年から年間3位、4位、4位の好成績。リーグ制覇は叶わなかったが、2005年、2006年のナビスコ杯連覇を成し遂げた。
その他のクラブで言えば、前述したアルビレックス新潟に加え、ヴァンフォーレ甲府、大宮アルディージャと2017年に揃ってJ2降格となった3チームが今季で「J2連続4年目」を迎え、
1990年代後半から2000年代初頭に黄金期を謳歌したジュビロ磐田は今季で「J2連続2年目」。
そして現在、新潟は勝点36(11勝3分2敗)の首位、磐田が勝点32(10勝2分4敗)の4位、甲府も勝点29(8勝5分3敗)の5位と上位に付けているが、
大宮は勝点11(2勝5分9敗)でJ3降格圏内の21位という危機的状況に陥り、岩瀬健監督が解任される事態となった。
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Source: samuraigoal
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