審判がサインおねだり 批判一転、礼賛の声―欧州サッカー
2021年4月10日2021年04月10日05時54分
ショブレ副審の慈善活動のために、ドルトムントのハーランドがイエローカードとレッドカードに記したサイン(ロイター時事)
マンチェスター・シティー戦を終えたドルトムントのハーランド(中央)=6日、英マンチェスター(ロイター時事)
【ロンドン時事】6日に行われたサッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦、マンチェスター・シティー(イングランド)―ドルトムント(ドイツ)の試合後に、ちょっとした騒ぎがあった。
全員がロッカールームへ引き揚げる際、ルーマニア人のショブレ副審がノルウェー代表のスター選手、ハーランド(ドルトムント)にサインを「おねだり」。この場面が中継映像で流れたため、「プロ意識を欠く」などと副審に批判が集まった。
マンチェスター・シティーのグアルディオラ監督は「息子か娘にでもあげるのだろうが、あんな光景は見たことがない」と驚いた。欧州サッカー連盟(UEFA)は大会参加者による不当な利益の授受を禁じており、規定に抵触するのではないかとみる英メディアもあった。
しかし、ショブレ氏の行為は私欲を満たすためではなかった。英紙ガーディアン(電子版)などによると、同氏は母国にある自閉症患者の治療施設を2015年から支援。今回手にしたサイン入りのイエローカードとレッドカードは支援金に充てるため、競売にかけられる見通しという。この事情を知った欧州メディアは、一連の出来事を好意的に報じている。
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Source: samuraigoal
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