Jリーグ空前の厳冬オフ 東京V・鳥栖・浦和まで…経営破綻にリストラの嵐
2020年12月21日シーズン終盤になってJ2東京Vの資金難が発覚。今年度の赤字が5億円になることを予想し、約10億円の増資準備をしていたが、影響力のある株主のゼビオホールディングス(本社福島県郡山市)が、新たな投資家の出現を望まず、クラブと対立していることが判明した。
20日の最終戦(対水戸)で味の素スタジアムのスタンドには、スポンサーの方針へ異を唱える多くの横断幕が掲げられた。あるJリーグ関係者は「対立のミゾは深く、現経営陣もスポンサーも全部撤退して、買収先を探すしかない」と話す。1年契約の元日本代表FW大久保嘉人(38)とは契約を結ばないことを決めている。
9年連続黒字経営だったJ1浦和も非常事態。今季のホーム戦平均観客動員はわずか7343人。昨季は3万4184人で20億円以上の入場料収入があった。
クラブでは約10億円の赤字を見込んでいるが、この5年で積み立ててきた7億円近い余剰金も泡と消える。3年計画で再建を託したはずの大槻毅監督(48)を1年で切り、推定年俸7000万円台の元日本代表・阿部勇樹(39)、1億円の柏木陽介(33)ら高給ベテラン勢を中心にリストラを検討中だ。
コロナ前からの赤字が3億円に膨らんでいたJ1仙台も危険水域。今月就任した佐々木知広社長(64)は「Jリーグと相談した3年で債務超過は返済したい」とコメントしたが決め手はない。
20億円以上の赤字が発覚したJ1鳥栖は、ワンマン経営を続けた竹原稔社長(59)が19日の最終戦終了後、突然の辞任を発表。今年度の赤字も10億円の見通しだが「来季の経営の見込みがたったから」と身を引いた。
来季のJ1開幕は2月26日が濃厚。その前に大幅減俸、リストラの嵐が吹き荒れることになる。(編集委員・久保武司)
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc7369390bacd46fb5f9d1ed250d042c92fae597
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Source: samuraigoal
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