「神の手」見逃した主審、マラドーナ氏は「天才」
2020年11月26日元審判のビン・ナセル氏は、マラドーナ氏の有名な「神の手ゴール」については正当性を疑っていると認めたが、この試合における同氏の2点目は「傑作」だったと述べた。
フォークランド紛争(Falklands War)から4年後のメキシコ大会、政治色が強いカードとなった準々決勝の51分に、マラドーナ氏はイングランドのGKピーター・シルトン(Peter Shilton)氏にジャンプで競り勝つと、パンチしたボールはゴールに吸い込まれ、これがアルゼンチンの先制点となった。
チュニジア人審判として初めてW杯の準々決勝を裁いたビン・ナセル氏は、AFPに「手は見えなかったが、怪しいとは思った」と話した。
「写真を見れば分かるが、副審だったブルガリア人の(ボグダン・)ドチェフ(Bogdan Dochev)に助言を仰ぐために下がると、正当だと言われたから得点を認めた」
「やるべきことをやったが、困惑もあった。ドチェフは後になって腕を2本見たと指摘し、それがシルトンのものかマラドーナのものか分かっていなかった」
マラドーナ氏はこの後、ハーフウエーラインから華麗なドリブルを披露すると、ファウルで止めようとする5人の選手を抜き去り、最後は無人のゴールにシュートを流し込んだ。後に「世紀のゴール」とたたえられた一撃でリードを2点に広げたマラドーナ氏はチームを準決勝に導き、結局この大会はアルゼンチンの優勝で幕を閉じた。
イングランドのギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏に1点を返されたため、決勝点となったこのゴールについて、ビン・ナセル氏は「マラドーナへの危険なファウルに笛を吹く準備はできていた」と回顧した。
「50ヤード(約45メートル)仕掛けた後、イングランドの選手に倒されると思った」「あの傑作の一部になれたのは誇りだ」 【翻訳編集】 AFPBB News
https://news.yahoo.co.jp/articles/68b6ce7ecee74e749869b95a490b6e951976570f
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Source: samuraigoal
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