セレッソ大阪「名波浩監督」説が浮上する背景 「崩壊」招く危険な賭けか、「飛躍」目指すチャレンジか
2020年11月24日名波氏といえばジュビロ磐田のレジェンドで同クラブの監督も務めたが、現役時代には期限付きでC大阪に所属したことがある。磐田の監督を務める前には、C大阪の監督候補だったと報じられたこともある。
得点力アップのため?
19年からC大阪で指揮をとるロティーナ監督はこの年、いきなりJ1で5位の好成績。今季も暫定5位につけている。8~9月には6連勝を達成するなど上位争いを続けており、一時は首位川崎フロンターレと勝ち点差5の2位に上った。堅固な守備を構築し、昨季失点数はリーグベストの25点。今季もここまで失点数リーグ4位と守備力の高さは健在だ。
ロティーナ監督の戦術や考え方がチームに定着してきた中で飛び出した退団報道に、ネットユーザーは衝撃。ツイッターでは「ロティーナ今季限りなん? 長期で指揮とってもらってもっとロティーナサッカーを浸透させて欲しかったな」などと残念がる声があがる。
C大阪は前任の尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督(現・ジェフユナイテッド千葉)も2季で契約満了として退任している。1季目の17年は天皇杯とルヴァン杯の2冠に輝き、J1リーグも3位でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得。翌18年は無冠ながらリーグ7位という成績を収めた中での退任となっていた。
前出の日刊スポーツは「悲願のJ1初優勝へは、もう1ランク上の攻撃力が必要と判断した」と報じており、問題は成績そのものより攻撃力にあるのかもしれない。得点数は昨季12位の39点どまり。今季も得点数は現在11位の39点で、チームのトップスコアラーは奥埜博亮(31)の7ゴール。ACL出場圏内の3位以内を目指すには、得点力アップが1つのカギとなっている。
ただ、クラブがFW陣の補強をしていなかった事情もあり、「ロティーナ監督がいい。FW補強してあかんかったらその時は考えたらええと思うけど。安定して結果出してるやん」として続投を望む声はなおある。
後任監督には、元韓国代表の黄善洪(ファン・ソンホン)氏(52)の招聘や、小菊昭雄コーチ(45)の内部昇格といった候補が報じられているが、ひと際注目されたのが名波氏だ。06年に期限付きでC大阪に所属した経験がある
2013年に「最有力候補」報道
実は13年にも、名波氏がC大阪の新監督候補だと報道された。スポーツニッポン13年11月1日の記事によると、当時名波氏はC大阪にとって「最有力候補」で、チームの刷新を図るにあたり「クラブOBだけでなく外部招へいも検討。幅広くリストアップする過程で、最上位に浮上したのが名波氏だった」という。同2日の日刊スポーツも「『名波セレッソ』の誕生は今後、急加速するものとみられる」と報道した。
13年のC大阪は最終的にJ1を4位という上位で終えており、さらに計8シーズンにわたって指揮をとってきたレヴィー・クルピ監督の後任として名波氏の名前が飛び出したことになる。結局名波氏は当時C大阪の監督にはならなかったが、クラブの監督候補リストに入っていたのであれば、経験を積んだ名波氏を今回招聘することはあながちゼロではなさそうだ。
2020年11月20日18時23分
https://www.j-cast.com/2020/11/20399401.html?p=2
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Source: samuraigoal
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