手倉森兄弟ら輩出、高校サッカー名門五戸が歴史に幕
2020年8月31日 高校サッカー界の名門が、輝かしい歴史に幕を閉じた。全国高校サッカー選手権青森県大会1次予選が30日、各会場で行われ、インターハイ11度、全国高校選手権14度の出場を誇る五戸は、0-0からのPK戦の末、青森工に敗れた。
57年創部で、双子の長崎手倉森誠監督(52=元リオ五輪代表監督)、日本サッカー協会東北地域統括ユースダイレクターの浩(52=元仙台、山形ヘッドコーチ)兄弟、横浜FC下平隆宏監督(48)らを輩出した五戸は、少子化の影響で21年度末での廃校が決定。現在2年生部員が3人のため、単独チームとしての出場は今大会が最後だった。
元ユース代表で、85年度の全国選手権では手倉森兄弟らとともに、右ウイングとして8強進出の原動力となった三浦豊監督(52)が、母校最後の指揮をとった。前半終了後に、雷のため約1時間の中断を挟んだが、イレブンは集中力を切らさなかった。PK戦で1-3と涙をのんだが、最後まで体を張ったプレーでゴールを許さず、伝統に恥じない戦いを見せた。三浦監督は「選手はきちっとやりました。最後まで諦めないところを見せてくれた」とたたえ、試合後のミーティングでは「感動した」と15人の部員をねぎらった。五戸高校はなくなるが、「サッカーのまち」の炎が消えることはない。今後は三浦監督らが中心となり、育成型のクラブチームの創設を目指していく予定だ。
日刊スポーツ 2020.8.30
https://www.nikkansports.com/soccer/news/202008300001206.html
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Source: samuraigoal
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