Jクラブが “巨額赤字” にハマる2つのパターン
2020年4月29日(元J1仙台監督・清水秀彦=聞き手・久保武司)
--J1鳥栖が20億円以上の赤字を出しました
清水「厳しいね。考えてもみてくれよ。どんなJ1クラブでも、選手やスタッフを合わせて100人前後だろ。 会社でいえば中小企業さ。それが20億円の赤字を出したんだから」
--どうしてこうなってしまうのか
「クラブが赤字に陥るパターンは2つ。ひとつは鳥栖のパターンね。
一発当ててやろうって人がオーナーになって、いい外国人をとってチームを強くしてやろうと勘違いしちゃう。 よーく考えてみてよ、今のJリーグはスーパースターを1人連れてきたって、優勝できるほど甘くない。 要するに、サッカーの素人が社長をやっている形さ」
--鳥栖は2018年に推定8億円でスペイン代表FWフェルナンド・トーレスを獲得しました
「鳥栖の社長は少々、調子に乗ってトーレスを連れてきたよね。でもさ、彼で勝つようなチームプランを一切やっていない。
無理だって、そんなの。結局“トーレス効果”はほとんどなく、昨季途中に引退したよね」
--もうひとつは
「行政が入ってくるパターンだね。『Jリーグで町おこし!!』まではいいんだけど、
すべてが行政主導でがんじがらめになっちゃうパターン。09年に10億円近い赤字を出した大分や仙台がこれ。
行政から天下りで社長が来たりすると、もうメチャクチャ。チームが赤字になったら、税金からまかなって何とかなっちゃうイメージが定着しちゃってね。 2つのパターンに共通しているのは、チームを強くするビジョンが一切ないこと!」
--そんなチームを任される監督は大変ですね
「オレは福岡の監督時代(1996年)、『それは違うんじゃないですか?』って言ったら、1年で自分がクビになっちゃったけどな。あはは」
--鳥栖はどうなる
「何の対策もしなければ、J3まで落ちるでしょう。もう腹をくくるしかないね。海外じゃ、破綻したクラブはアマチュアからやり直しなんてことは何度もある。
それにはまず、クラブの社長も結果が出なかったらクビになる。プロにならなきゃ、だろう~?」
--鳥栖の今期の赤字は新型コロナウイルス禍とは無関係ですが、今後ほかのクラブは大丈夫か
「連鎖が怖いね。『鳥栖が20億なら、うちの赤字なんか軽いもの』なんて言ってられない。
コロナの問題で行政がこれ以上、Jクラブを支援できないとなったら、また巨額赤字のクラブが出てくる。そうしたらもう、Jリーグ自体を再編しなきゃいけなくなるぞ」
http://www.zakzak.co.jp/spo/news/200429/scr2004290001-n1.html
嬉しそうだな、久保武司
あとそれに乗っかっている奴ら
クラブの収入もスポンサー数もJでトップ
楽天が無尽蔵に金を突っ込んでいるだけじゃないですか
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Source: SAMURAI Footballers
Jクラブが “巨額赤字” にハマる2つのパターン